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最終章・嫁が可愛いのでなんでもできる
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しおりを挟む月日は流れて11月。
「ん……おかえり…」
「ただいま…起こしてもうたか、すまん」
遅い夕食を摂って寝る支度をした守谷は、息子の隣で横向きになって眠る身重の妻の頭を撫でる。
「ええよ、なんか…胸騒ぎがしてん、眠りが浅いんよ」
「い、痛いか?」
「そこまでやないけど…違和感くらいやな……ふふっ…慌てすぎや」
「男はなんもできひんから…何かあったらすぐ言えよ…」
守谷は静かにベッドへ乗ってスマートフォンの明かりで息子の寝顔も確認し、妻の隣へ横になった。
「…うち、2人も子供持てて幸せやわ」
「うん、オレも…可愛い嫁と、息子と、娘…最高や」
「ありがとうね、ハルくん、うちにあったかい家族作ってくれて…ほんまに感謝してる」
「なんや、変なフラグ立てんとって、3人でも4人でも産んでええんやから」
「よぉ分からんけど、子供遺して死なへんよ」
「いや、いっくんの時は長期戦やったから…今回もそうなんやろか」
「初産は時間かかるもんやて…昨日の検診では、結構降りてきてるからもうすぐかもって先生言うてはったよ」
「んー…そうかぁ…あれは…なんもかんも初めてやったなぁ…」
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