嫁が可愛いので今夜は寝ない

茜琉ぴーたん

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12月・嫁が可愛いのでどんな夜も燃える

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「しやから、うちの体やと興奮せぇへんと思って…」

「んー?」

弱音を聞いた守谷もりや未来みらいの手をとって、自身の浴衣の股座またぐらを触らせる。

「わぁ」

 ぴとっと手を当てると、そこには湯上りの温もりと湿り気と、ゴツゴツとした感触があった。

「ん…ギンギンやわ…」

「あ…これ…」

「……そら興奮するわ…嫁のおっぱい見たら…」

高めていた気を一気に解放、守谷はここ一番の男らしさを発揮する。

「そう?そっか…」

「見る?」

「……見……る…」

 守谷は未来の手を一旦離させ、パンツを脱いでいきり立つソレを披露した。

「…コレ、ミラちゃんのナカに入んねんけど」

「………うわ……」

形、角度、大きさ、色…愛する夫の体に付いた凶暴なイチモツに、ぶわぁっと顔が紅潮する。

「よぉ見て、旦那の体や」

守谷は胸筋に力を入れて大きく見せ、腕を広げて力強さと包容力を嫁へアピールした。

「う、ん……うん…」

 夫の裸はさっきの風呂では朧げでよく見えなかった…忌まわしい記憶の中の父の裸体とはだいぶ印象が違う、逞しく血色の良い体。

「待ってな」

その体はベッドサイドに置いた洗顔用具のポーチからスキンを取り出して口に咥え、自分が昼間着ていたTシャツを床から引き揚げて未来の腰の下に敷いた。

 そしてスキンを手が届く所に投げ置き、不思議そうな顔をする未来に

「ベッド、汚すと悪いから…」

と説明する。

「えっ…あ、あー……なら、うちの服、使うて…」

「…いや、今日着てたワンピース可愛かった。また着て貰わんと……力抜いてな、」

「……うん………ゎ…」





 そこから実に1時間以上の時間を費やし、慣らし、ほぐし、拡げ、守谷は未来の体を悦くしてやった。

「ハルくん…手慣れてる、な…」

「………たまたま……元カノがな……2へんくらいな…」

それは本当に偶然で、付き合った女性のうちで2回破瓜はかを経験したというだけなのである。

「うわ、処女ばっか狙うてんの?」

「阿呆…人聞きの悪いことを…たまたまや…」

「面倒見がええもんな…父性ってやつやろ…」

「なんでもええよ…どやろ?そろそろかな」


 守谷は横になった未来に背を向け、少し自身を扱いてからスキンをはめようとした。

それスキン…せんでもええのに…」

「いや、未成年の新妻をいきなり子持ちにするんは…一応世間体がある…」

もちろんしっかりと装着して振り返って脚の間に入り、今一度確認する。

「にいづま…ふふっ」

可愛らしく大人っぽいその響きに幼妻は照れてはにかんだ。

「新妻で人妻よ……ええかいな、ミラちゃん」

「う、ん、」

 改まって聞かれてミライの目が泳ぐが、ソコに当てがって先だけ挿し込むと、案外すんなりと侵入を許される。

「うあ…あ…は…」

「力抜いて、痛ないか…結構、進んでる…」

「は…だいじょう、ぶ…ちょっとだけ…は…変な感じ…」

 体を開拓される痛みはあったが未来の想像より軽い上に、奥がキュンキュンと夫を待ち構えているのを感じていた。

「キッツ…は…どや…もう…んあっ………ここが根元や…入ったな…」

「は…ありがと…ハルくん…」

一瞬だけ大きく見開いた目をゆっくりと閉じて、脈動で改めて痛みを感じ取ればその目からつつと涙が流れる。

「泣きなや、あー、良かった…泣き叫ばれたらどないしよかと思うてたよ…」

守谷は未来に覆い被さり、肩で大きく息をする。

 拒まれなかった、嫌われなかった、過去と混同されなかった、彼はひとり安堵していた。
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