嫁が可愛いので今夜は寝ない

茜琉ぴーたん

文字の大きさ
上 下
1 / 87

0・今夜はパーティー

しおりを挟む


 とある飲食店の2階、家電量販店ムラタスタッフ有志による、とある会合が行われていた。


「いやァ、壮観そうかんだね、これだけ可愛い子が揃うと」

今回の飲み会発起人で最年長、チーフフロア長・嘉島かしまが呟くと、同席の黒物コーナー長・笠置かさぎゆいは酒をあおりながら

「チーフ、推しと握手できますよ。握るのは手だけですけど、コレ次第ではその先も付けますよ」

と手をお金マークにしていかがわしい斡旋あっせんをした。

 唯は今夜ギャルメイクを施し、彼氏が選んだというロリータ服に身を包んでいる。

 着いてすぐはとても大人しかったのに、自らタガを外すように呑み出すといつもの下衆げすい唯になってしまったのがもったいない。


「ここではいいよ、帰ってからいろいろさせて貰うから」

「うわー、いよいよや」

 彼女がお金マークの輪に指を通そうとするのを制止して、嘉島は「すみません、この子にお水を」と店員に声をかける。





 一方、白物・刈田かりた美月みつきと商品管理室・宗近むねちか知佳ちかの同郷コンビはカウンターで並んで飯をかき込んでいた。

 美月は女子高生風スタイル、知佳はリクルートスーツ姿で、共にギャルメイクである。


「美味いわ」

「ソースが美味い」

「コースじゃけって気取ってない所が好感ポイント高いわ」

「ほんまに」

「呑んじゃおうかなぁ♡」

「ミツキちゃん車じゃろ?」

「ハンドルキーパーおるから♡ハイボール頼も♡」





「私の顔、何か付いてる?新庄しんじょうちゃん」

元パソコンスクール講師・清里きよさと(旧姓・古賀こが飛鳥あすかはレジ・新庄陽菜子ひなこをキリッと牽制けんせいした。

「いえ、すみません、お顔をしっかり見せて頂けるのが初めてなもので…おキレイですね」

「あら、ありがと♡新庄ちゃんも可愛いギャルだね」

 艶っぽく微笑わらう飛鳥はロゼ色のウィッグを着け、一方で最年少の陽菜子は自身の高校時代の制服で、リアルなギャルに仮装している。

 法人事業部所長・清里じゅんは隣で飛鳥をジト目で睨みながら、

「先生、その化粧だと原型が分からないね」

とウーロン茶をすすった。

「もう所長、かわいいって言ってよ♡」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

教え子に手を出した塾講師の話

神谷 愛
恋愛
バイトしている塾に通い始めた女生徒の担任になった私は授業をし、その中で一線を越えてしまう話

マッサージ

えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。 背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。 僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

振られた私

詩織
恋愛
告白をして振られた。 そして再会。 毎日が気まづい。

〈社会人百合〉アキとハル

みなはらつかさ
恋愛
 女の子拾いました――。  ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?  主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。  しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……? 絵:Novel AI

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

処理中です...