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しおりを挟む「…すっごい…龍くん、締め過ぎ、鍛え過ぎ…本当に千切れるかと思いましたよ」
「あは、ごめん…」
「どんな自主練したんですか」
「フツーに力入れたり。拡げるのはオモチャなどで……キミちゃんのちんぽ、超ガチガチで良かったよ、イカせてあげらんなくてごめんね」
「いえ…正直、気持ち良かったんですけど…これでイくのはもったいないっていうか…なんか違う気がして…」
二人の初セックスは誇張無しに秒で終わった。
公親は仕事不足なスキンをピンと引っ張って外し、ティッシュを探す。
「なぁキミちゃん、俺ら…セックス無しでやっていくのが良いんじゃないかな」
ベッドサイドのティッシュボックスに手を伸ばした公親を見上げ、龍進は呟いた。
「…でも」
「触ったり舐めたりで気持ち良くはなれるんだし…人に公開することでも無いしさ」
「龍くんは、それで良いんですか?」
「俺は、ツラそうなキミちゃん見てる方がツラいよ…普通のカップルでもさ、年齢重ねるとセックスレスになるって言うじゃない。でも心は繋がってたら…それで良いじゃん?」
龍進は公親の首に腕を絡め、引き寄せ倒す。
細身でも好みな筋肉質の体、龍進は愛を込めてぎゅうと抱き締めた。
「そう、ですね…」
「ね、それで幸せじゃん」
「……」
漂う男の匂いとラブな空気。
しかしそれで終わると思いきや、公親はムクっと起き上がり龍進を見下ろした。
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