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しおりを挟む「おはッ♡あー、そういう感じ、な、ん、だッ…」
ぴりっと体が痺れて、痛みが襲う。
人間ドックで行った直腸検査よりも、強い衝撃だった。
「だ、いじょうぶ、ですかッ…あー…ヤバい、龍ぐんッ…あ、キツ…締め、過ぎです、引きつり…痛い!」
「え、ごめん、緩めるってどーしたらいーの、あ、気持ちーけど、」
龍進の日々の弛まない努力は、意図せず肛門括約筋さえも鍛えてしまっていた。
攻める側からすれば有り難いことなのだろうが、その締まり具合は過剰だった。
「龍くん!痛い、ぅあ、ろぉじよッ…ぎもぢッ…けど痛い!ですっ!」
「あ、あー、キミちゃん、攻めの顔、さいこー、超カッコいー♡あ、でもなんか、吐きそー、」
「しめ、ないで、なんで、こっちが痛い、の、」
どったんばったんと、ベッドが揺れる。
スッポンのように離さない龍進から逃げようと、公親も必死に暴れた。
「キミちゃん、そんな動かないで、ぅおえッ!ケツ切れちゃうよ!」
「ごっぢも、千切れまずっ…龍ぐ、あ、はァ」
「一旦抜こっか、ツラいな、」
「だから、龍くんは、じっとして…!」
公親が悲痛に訴えて、やっと龍進は大人しくなる。
そして緩んだ後ろから引き抜いた自身を見下ろして、公親は安堵のため息を吐いた。
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