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しおりを挟む僕らはさくさくと夕食を平らげて、巴先輩が固辞するものだからホームで見送るだけに留めてそれぞれ帰路に着いた。
次のデートで見せてあげようか、それともクリスマスに合わせた方が良いのか。
果たしてロマンチックに針が振れるかおふざけモードのままぐだぐだになるのか。
今日の1日で僕はなかなかに巴先輩のことが好きになっている。
元々がほんのりとした恋心だったのだからそれが濃くなるのは順当だろう。
先輩も同じくらい僕への好意が高まって来ているのだろうか、キスでの照れ方を見るに期待して良いのだろうか。
「……ふむ」
僕は遅ればせながらインターネットの戸を叩き、男性の下の毛の整え方ハウツーを深く読み込んで準備に取り掛かるのだった。
つづく
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