5 / 12
貴方は浸りたいだけ
4
しおりを挟むもちろん私も明らかに事実と異なることは否定して訂正しているのだが、彼はその場では飲み込むものの芯から納得はしていなかった。
「そう思いたいんだよね、でも僕には隠さなくて良いよ」と懐の深い男のフリをする。
元々が頻繁に会う関係ではなかったので、「次に会う時には改善してるかな」なんて気楽に構えていたのが間違いだった。
交際4ヶ月辺りからいい加減にウザくなり、別れを意識し始めた。
でも会わない時の通話やメールは最高に盛り上がるし楽しいし、私の手を憐れんだりする様子は見せない。
なので「次に会う時には」なんて期待を掛けてしまった。
そして交際半年まで待ってしまった。
まだ体は許してないし、後腐れ無く別れる準備は出来ている。
もしかしたら彼は紳士ぶりたいから私を求めなかったのかもしれないけど、そろそろ抱きたいからこそ優しくしていたのかもしれない。
その真意を聞く気は無いけれど、今回もコウタは妄想を爆発させているようだ。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
わかりあえない、わかれたい・3
茜琉ぴーたん
恋愛
好きあって付き合ったのに、縁あって巡り逢ったのに。
人格・趣味・思考…分かり合えないならサヨナラするしかない。
振ったり振られたり、恋人と別れて前に進む女性の話。
3・実在しないものと比べられて、愛想が尽きてしまった女性の話。
(全7話)
*シリーズ全話、独立した話です。
わかりあえない、わかれたい・1
茜琉ぴーたん
恋愛
好きあって付き合ったのに、縁あって巡り逢ったのに。
人格・趣味・思考…分かり合えないならサヨナラするしかない。
振ったり振られたり、恋人と別れて前に進む女性の話。
1・髪色を変えたら、人生も変わってしまった女性の話。
(6話+後日談2話)
*シリーズ全話、独立した話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる