わかりあえない、わかれたい・16

茜琉ぴーたん

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テ、テンプレだあ〜!

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 彼氏の実家に、初めてお邪魔することになった。

 我々は社会人で交際は3ヶ月、結婚はまだ分からないけどご挨拶程度の顔見せなら平気だったので伺うことに。


「いらっしゃい、あら…素朴な方なのね」

玄関で出迎えてくれた彼母はそう言ってほくそ笑む。

 反応に困ることを言う人だな、と感じた。

 後から思えば、これは彼母の先制パンチだった。


「どうぞ、上がってちょうだい。大してお構いも出来ませんけど」

「お邪魔します」

「…何か、持って来て下さってるの?」

「え?あ、はい、どうぞ」

台所へ通された私は、手に提げていた紙袋から箱を取り出して彼母へと手渡した。

 中身は人気洋菓子店の焼き菓子詰め合わせ、彼母はしゃくり取るように受け取ってすぐに裏返す。

「洋菓子ね…私、和菓子派なんだけど…まぁ、頂くわ」

「(聞いてた話と違うなぁ…もしそうだとしても、言わなくて良いのに)」

「どうしたの?」

「え、いえいえ」


 手土産を玄関で渡さなかったのは礼に反しただろうか、私はお茶の前に渡そうと思っていたのだが。

 だって本日はそこまで畏まった訪問ではないのだ。

 これが結婚の挨拶なら、私ももっとガチガチにマナーを叩き込んで来ていたはずだ。

「(にしても、自分から手土産を催促するとは)」

 図々しいというか、つっけんどんな物言いをする母親らしい。

 そのくせ妙に清楚ぶっているというか、「私はお上品ですわ」みたいな雰囲気を醸す。

 ダルい母親だな、素直にそう思った。
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