真梨亜さんは男の趣味が残念だ

茜琉ぴーたん

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エピローグ

90きゅん

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「美味しい…」

「どんどん食べてヨ、冷めたらモッタイナイ」

「はい」

 お父さんお手製のピザとハンバーグを囲んでようやく挨拶をして、ご両親の承諾を得てホッとひと安心だ。

「ねぇMisterミスターMariaマリアを幸せにしてやってよ」

「はい、二人で幸せになります」

「イマイズミ…うちのMariaを…Maria、Maria…ooh…Soleソーレmy son我が息子よ…」

「ソーレ?」

 茶碗で出してもらった白米に遠慮なくハンバーグを載せて美味しく頂いていると、お父さんは僕のことを『Sole太陽』と呼び鼻水付きの顔で頬擦りを繰り返す。

 それは僕の名前『大輝』を口にしたくなくて考え付いた隠語の渾名あだなみたいなものだそうで、この数年は夫婦間で僕の話題を出す時はそう呼び示していたそうだ。

「もうお前ハ僕の息子ダヨ、Mariaを幸せにしてクレヨ、」

「はい、精一杯頑張ります」

「Ooh…foo…僕のことはpapaパパと呼んでネ」

「呼びませんけど…」

「ショボンだヨ」

「あはは」

 にこにこピザを頬張る真梨亜さんは疲れを忘れたように楽しそうにしていて、僕もこんな明るい家庭を彼女にプレゼントしたいと一層気が引き締まる。
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