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17章
81きゅん*
しおりを挟む引き抜かれて前のめりに土下座スタイルになった真梨亜は前髪を整えてむくと体を起こすも、後ろから腕を掴まれてぴょんと体が飛び上がる。
「きゃあっ⁉︎え、」
「真梨亜さん、こっちおいで」
もう2枚目のスキンを装備した大輝はベッドの端に掛けて真梨亜を対面で跨らせ、口付けたまま濡れたソコへスムーズに入り込んだ。
「んッ♡んー…ん、ん…早ぁい、大輝くんッ…んッ♡」
「ぷは…真梨亜さん、僕に…もっと要望はない?」
「あ、の、」
「良いよ、教えて」
ずん、ずんと地鳴りか波のように押し寄せる肉の快感、太い首に腕を回せばこの男を所有した満足感で涙腺が緩む。
「ん、あたしも、もっと、エッチ、したい…」
「うん」
「働き始めたらあんまり会えなくなるかも、その代わり、会えたらいっぱい、いっぱい…シて欲しい」
「うん」
「大輝くん…こう…エッチな、エッチ、あたしで…シて欲しい」
我を失って己の快感のみを追求するセックスもたまには良い。
辱めを目的とした卑猥なポーズだって求められればしてしまう。
大輝がより男らしさをみせてくれるなら真梨亜は大抵のことは受け入れられる気がした。
一方でもうそんなモードに入っている大輝は真梨亜のむちむちの太ももに逞しい腕を回し、
「エッチなエッチかぁ、んッ、じゃあこういうのはどうかなッ」
と繋がったまま抱っこスタイルで彼女を抱き上げる。
「ひゃあッ⁉︎わ、あッ」
「真梨亜さん軽いから…あは、どうかな」
「あ、あ…たい…キ…く、あ、深ァい♡」
「不快?」
「So deep、重みで、ッあ…あ、歩くの⁉︎」
ジャパニーズ駅弁スタイルな大輝はゆさゆさ真梨亜を揺さぶっては不要に上下させ、ずっしり自身の重さで深挿しに悶える彼女を黙って笑った。
大人になって人に抱っこされ足が地から浮くなんて滅多に無い。
不安定な揺れに真梨亜は脚もしっかり大輝の腰に絡ませて「落とさないで」と力を込める。
「うん、あー…心地良いな…真梨亜さん、鏡見に行こ」
「え、やだ、やだぁ‼︎」
「ほら、お尻がエッチだよ」
「や…」
洗面所の鏡にはつるんとした背中と形を崩した尻、大輝に縋りしがみ付く虫みたいな自分が映っており…真梨亜は顔を横に振り「いやいや」と拒絶を示した。
しかし約束ではタップが合図となっているため大輝も簡単にはやめず、室内をうろうろと小股で歩いては真梨亜をその感情もろとも揺さぶりに掛ける。
「落とさないから大丈夫だよ、んッ」
「ゎアっ♡あッ♡恥ずかし、イっ」
「うん、恥ずかしいね、可愛い」
「やらッ、もお、大輝くんッ♡いっぱい、」
「うん?」
「あだしのナカ、大輝くんれ、いっぱい、いっぱい、あ、あ、キちゃう、やら、」
comingかい、そうなんだね、大輝は手の汗を払って真梨亜の尻を再度ガッチリ掴み直し脚を開いて重心を安定させる。
共倒れしても良いようにベッドに対面して真梨亜を突き上げて、残る力をここへ注ぐつもりで筋肉へと働きかけた。
「キちゃうね、何が、クるんだろうね?」
「気持ちいの、いっぱい、ア♡やだ、クる、キちゃう、」
「僕はイっちゃう、真梨亜さんはキちゃう、僕が入り込むみたいで面白いな」
「大輝くんが、あ、やらぁ、あ、あ、」
例えば近い未来に子作りなんかする機会があったとしたらこんな具合だろうか。
スキン越しでも大輝がどやどや攻めて来ると思うと真梨亜の感度はもう天井まで跳ね上がってヒクヒク痺れ…
「てゃいきッ、く、んン♡ん、んー♡♡♡」
厚い胸板に唇を埋めて声を殺し、それでも華々しく昇天する。
「まりあ、さ、あ、すごい、」
「もォらめ、ん、てゃいききゅ、気持ち、イっ♡」
「嫌ならタップ、」
「やらぁ、れも気持ちいの、はァ♡」
叩くどころか1ミリも離れがたいと肉に食い込むほどにキツく抱き付いて擦り付いて、けれど真梨亜は自分から腰を動かしているなんてことに気付きもしない。
「(お、おー、あ、イきそ、)」
陰毛同士がショリショリ擦れてついに昂まり、さすがに脚が震えて落下の危険があったために大輝はベッドへ真梨亜の背中を付ける。
そして腕をつきガニと開脚し腰を入れて、
「ん、僕も、あ、真梨亜さん、いっぱい、ね、真梨亜さんに、ん♡♡♡ん、んー♡♡♡」
と目一杯真梨亜へ侵入して奥の奥で果てた。
「ハァ、大輝くん、あ、あ…やっばい…あたし、エロい、やだぁ」
「僕もだよ、ん…ねぇ真梨亜さん、こんな風にさ…して欲しいこととか嫌なこととか、ちゃんと話し合っていけたら良いね」
「うん…色んなことね」
ぱたぱたと真梨亜の顔に大輝の汗が落ちては目に染みる。
青い瞳に映る男はこれまでで一番雄みが強く男臭い。
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