真梨亜さんは男の趣味が残念だ

茜琉ぴーたん

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15章

70きゅん

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「ッあ、あ♡」

「真梨亜さん、あ、すごい…あ、あ~」

「大輝ッく、んッ♡あ、いっぱい、あたしの中、大輝くんでいっぱい♡」

「エッチだな…あ~…気持ち良い…やばい…あ、」

「っフゥっ…あはッ♡」

痛みも癒えてむずむず快感が生まれ出すと、大人になった慶びに真梨亜はまばゆいほどの笑顔を見せる。

 眼下の太陽に魅了されるばかりの大輝は一層たぎり、しかし

「ほんと、日本人、だなッ」

と真梨亜にとっては予想外の感想を吐いた。

「なに?」

「ん、予習ね、したんだ、洋モノ、あの、外国人のAVで、」

「やだぁ」

「向こうの人って、『オーマイガー』とか言うでしょ?なんか笑っちゃって、真梨亜さんもそうだったらどうしよって、思ってたんだ、」

「だから、あたしは、英語は話せるけど、日本人だってば、」

「うん、まさにそうッ、でも顔は外国人なんだ、それで日本語で喘ぐのが…堪んないな、可愛いッ」

「え、そぉ、あッ♡」

 真梨亜の第一言語は日本語だから咄嗟に出るのは日本語だし英語は意識して喋るもの、発音こそ染み付いてしまっているがこんな時の喘ぎ方だって彼女は知らない。

 もしかしたら母・コンシャは母国語で感嘆を表現したりするのだろう。

 しかし人生の半分を日本で過ごしているのだからもう彼女も「Meu Deusなんてこと!」なんて叫ばないかもしれないが。


「真梨亜さんって、体温、低いでしょ」

「え、うん、低め?かな?…ゔんッ」

「初めて会った時、あの体育館で手を引いて逃げた時ね、ん、ひんやりしてるなって、思ったんだ」

「そ、オ、」

「でも違う、こんなにあったかい、真梨亜さん、ぽかぽかして太陽みたい」

「なにそれ、あッ♡大、輝ッく…」

「眩しい、髪も目も、っアー、笑顔、も、んッ…おっぱいも、全部!」

 「You are my sun君は僕の太陽だ」なんてサラッと言えたらカッコいいだろうがこんなに見た目ばかりに特化した褒め言葉なら言わない方が良いのかも…けれど真梨亜の素晴らしさを讃えたくて伝えたくて、単語の羅列で幼稚に表現した。

「おっぱい、とか、言うんだ、あはッ♡」

「言うよ、響きが可愛いでしょ、おっぱいって…真梨亜さんのおっぱい、可愛い」

「きゃウ…大輝くん、ムッツリってやつ?んッ♡こんな、エッチ、だったんだぁ♡」

「平時に表に出してちゃダメでしょッ、あぁッ、真梨亜さん、気持ち良い?僕は、気持ち良いッ」

「う、んッ」

「ちゃんと言って、気持ち良いって」

「気持ち、いッ♡」

 ゆっさゆっさと揺れが増すごとに密着する体、拓いたばかりなのにもっと奥を知りたい大輝は「欲張り」と自分を責めながらも足を踏ん張って真梨亜の中心を突く。

 世の中にこんな気持ち良いことがあったとはね、単純な快感と女性を組み伏せる優越意識。

 しかもそれが乱れつつも華やかな最愛の女性となれば尚のこと荒ぶる腰が止まらない。

「(日頃の鍛錬の成果か…しかしキレイ、エロい、ボリューミー、気持ち良い…エロい、)」

「(大輝くん、獣みたい、エッチ♡力強い、凄い、やばぁい♡)」

「(イきそう、もっと長く居たいのに、あー、気持ち良い、ダメになりそう)」

「(じゅぽじゅぽしてる、練習とかしなくても出来るものなのね、疲れないかな、おちんちんって痛くないのかな、あー♡skin shipスキンシップって最高♡)」

 一見辛そうに歪んだ目と涙に青い瞳を浮かべた真梨亜の目がばちんと交差して互いの意思を伝え合う。

「気持ち良いね」

「うんッ♡気持ち良いッ♡」

汗だくなのに二人は爽快感さえ感じていて、手をがっちり組み合えばより良く一体感が増して感度も高くなった。

「あー、真梨亜さん、最初のキス、挨拶の、あれされた時、僕、駅で勃っちゃったんだ、」

「立った?何が?」

「おちんちん、勃った、の、興奮した、初めてだったから」

「あ、ごめん、」

「フットワークの軽い子なのかと思った、でも会場であんなにガチガチに緊張してたんだから恋愛感覚だけが特別軽いのかと思った、」

「そう、演出したのぉ、ごめんン」
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