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17章
77きゅん
しおりを挟む数日後…大輝と真梨亜は久々のデートでガチガチに緊張し昼食を味わえるはずもなく、ぎこちなく食後の腹ごなしに駅前を散策していた。
「…あの、大輝くん…礼央が…あの、何か言ったと思うんだけど、その、気にしないでね、あの子話を盛る癖があって、あの…」
「真梨亜さん、今日…ホテル行かない?」
「え、あ、」
「大丈夫なら、だけど」
「大、丈夫…」
これまでお誘いは真梨亜から、至極遠回しに「あのhotel、saunaがついてるんだって」などと言い大輝の「行ってみようか」を引き出すという回りくどさだったので、ストレートな物言いに真梨亜は隠れてガッツポーズを決める。
「(礼央…good jobよ…殴ってごめんね…)」
「(礼央くん…これ正解なのかな…真梨亜さん、乗り気かな…)」
繁華街から少し歩いてビルの間に建つラブホテルへ、二人は何となくのアイコンタクトでそこへ入った。
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