幼馴染はイケメン高学歴リア充、だけどぽっちゃり喪女の私に夢中でなかなかの変態だからもったいない。

茜琉ぴーたん

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episode:12…好きじゃなくて

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「できた、珠ちゃん、まだ?」

「待て、待てよ、篤人」

「あ、萌える…珠ちゃんがボクに関心を向けてくれるのが嬉しい、はぁ♡」

「変態…待てだ、待て…」

 ギンギンにいきり勃つモノは揺れ方からもその質感がよく分かる。

 犬の尻尾しっぽならもっと軽やかだろうに篤人のそれは輸入ソーセージとかサンドバッグみたいにギチギチに中身が詰まっていそうな印象を受けた。

 そんなに私が欲しいのか。

 お互いを欲してそのくせ愛を確かめようと逃げたりして…この期に及んで

「篤人、私のこと…好きか?」

なんて問えば

「好きだよ、こんなに欲してる」

と篤人はよだれすする。

「性格とかもか?」

「好きだよ、ボクに優しい、可愛い。珠ちゃんは?ボクのこと、好き?」

「…好き…じゃなくなってきた」

「えぇー?ひどい」

「…あいしてる」

「…珠ちゃん、何て?」


 憎らしくても気色悪くても別離が寂しく胸の痛みを伴うこの気持ちはそれだろう。

 私は

「…『よし』だ、篤人」

とそっぽを向いて顔を隠した。

「スるけどさ、珠ちゃん、んッ♡あ、愛してるって、言ったァ?」

「言ってねぇ」

「嘘、言ったじゃん、ツンデレが過ぎると愛想尽かしちゃうよ、んン♡あー、いいまんまんしてる♡」

「ナニソレ」

「おま◯この新しい呼び方。呼びやすいでしょ?まんまん」

「ぷはっ」

可愛らしくて滑稽こっけいなその言葉を口にする篤人の唇は子供っぽく閉じられてどこか懐かしい。

 生える途中の前歯の永久歯を唇で隠していた出逢って間もない頃みたいだ。

 今では綺麗に生え揃ったそれを見せて篤人は艶かしく跳ねる。

「まんまん、気持ち良いッ♡珠ちゃん、ボクのおちんちんは?気持ち良い?」

「感じねぇんだって」

「もー、もったいない、じゃあ潮吹かせちゃお」

「それやめ、あ、」


 ふざけて、無邪気に、若者らしいかどうかは分からないが篤人は大層乱れては愛情を押し付け、私もそれを受け取った。

 

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