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epilogue…
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しおりを挟む「珠ちゃん、さっき違うこと考えてたでしょ」
「あ、バレた?悪い…寝よ」
「もう…ねぇ、おっぱい吸って良い?」
明かりを消した真っ暗な寝室で、篤人は赤ん坊みたいに私の胸を弄る。
篤人なりの流儀というか奴は愛撫やセックスは必ず部屋を明るくしてから臨むのだが、授乳をイメージしているのか珍しく暗がりで手を出してくるので驚いた。
「何でだよ…良いけど」
「ん…予行練習♡」
「ん…ぁ…」
「…ん?…珠ちゃん、感じてる?」
「へ?そうか?」
「聞いたことない声が出てた…もしかして暗い方が感じるのかな、まんまんはどう?」
「ヤメロ」
暗い中でいんぐりもんぐり組手みたいな攻防を繰り返し、篤人の指がパジャマの上から陰部を撫でたら柄にもなく
「ッあん♡」
と我ながらキショい声が漏れた。
「うわ、珠ちゃん暗いと感じるんだ、きっとそうだよ、挿れてみようよ、いただきまーす」
「待っ…あ、あ♡」
「うわ、珠ちゃんが喘いでる、あ、嬉し、こんな攻略法あるんなら言ってよね!」
「私だって、知らねッ…あ、ハぁ♡やらッ、聞くなァ…恥ずかし、イっ♡」
どういう理屈かなんて分からない。
でもあるとすれば暗がりで容姿を見られないことによる安堵とかそういうことが影響してるんじゃないのかな、しかし私の顔を見たいという篤人からすると苦渋の選択になるみたいだ。
「あ、珠ちゃんッ♡顔、見たいッ♡どんな顔して、あんあん言ってんのッ♡まんまんも見たいィ、もどかし~!」
「ふゥっ…あッ♡篤人ォ、あ、それッ♡あ、やらァ、」
「あー、キツ、ねぇ、スマホのライトで照らしちゃダメかなッ?」
「やらッ」
「あー、くそッ、可愛い珠ちゃんが見たいィ‼︎」
なんて快感だろう。
思えば処女を捨てた時から今まで明々と照らしてしかしたことがなかった。
それは篤人が「見たい」からであり「撮影したい」からで、奴主体で行う儀式だからこちらの希望どころかそういう発想さえ浮かばなかった。
表情も気にならないし鼻を穿ってもバレないかも、声さえ上手に出せれば感じてなくても成立しそうである。
しかして顔や体型を気にせず二人の接合部だけに集中すれば、むずむずと感度と接着面積が上がっては自然と甘い声が漏れてしまう。
「ふワ…あ、あつとォ…あ、あ♡」
「あー、締まってる、珠ちゃんッ♡せめて音声だけでも撮らせて、」
「らめぇ、」
「ひゃー、らめぇ出た♡うわ、捗る、もう、珠ちゃんったら♡」
「あフ」
常夜灯に目が慣れて薄ら輪郭だけを目で捉え、揺れに身を任せればきゅんきゅんと胸まで妙な高まりを感じる。
「(気持ち良い…篤人…)」
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