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「あづ、ど、ゎだしじゃ…い、今の私じゃ、出来ねぇ?」

「なんで、んなことないよ…珠ちゃんが素直におねだりしないからフル勃起しないだけ」

「おねだり、」

「うん、欲しいんだろ?ボクが」

「…欲しい」

 篤人が伸ばした私の手の平にモノをちょんと置く、充分硬くなっていると思うがまだまだらしい。

「珠ちゃんが欲してくれて嬉しいんだ、だからしっかり焦らしてあげる」

「クソ意地悪だな」

「要らないなら良いよ…オナニーするから指咥えて見てなよ」

「…さすがに引くわ」

 不要なプライドが自分を馬鹿になり切らせてくれない。

 一歩退いたようにスカしても私が誘ったという事実があるから篤人もこの煮え切らなさに表情を歪ませたりする。

「珠ちゃんがエッチしたいって言ったんだよー、ほら、どうやって、どうして欲しいの」

「好きにしてくれよ」

「そんな受動的じゃダメ、具体的に、どうして欲しいの」

「…挿れて…くれよ…」

「それならそこのバイブでも買えば良いじゃんか。ボクじゃなくても良いだろ」

 過ぎ行く時間は惜しいが、篤人もこのシチュエーションを逃したくはないのだろう。

 私を組み伏せてヘソの下にモノを置きずりずりと硬さ太さ温もりをアピールし始めた。

 肉が押されてくすぐったい、久々の人肌の温もりが心の防護壁まで溶かして崩して沁みて行く感じがする。

「…篤人、ちん…コレ、何て言うのが正解?」

「珠ちゃん的に一番エッチなので呼んで」

「分かんねぇよ」

「またまた、エッチな薄い本も読んでるくせに♡ほら、珠ちゃんの好きなものだよ」

「好きじゃ…ねぇ…」

「責められようったってダメ、自分でお願いして。あー…ゾクゾクする」


 「これが好きなんだろ」ってそっちから責めてくれれば良いのに無理みたいだ、こんな奴にお願いしたら一生思い出として語られかねない。

 淫語で興奮させられるほど自信は無いんだ、「喪女が何言ってんだ」って自分でも羞恥にもだえるに決まってる。

 息荒く装備を済ませた篤人は今か今かと私の口から目を離さないので余計に困る。

「(欲しい……ん、これって性欲なのか?それとも篤人だからか?)」

「珠ちゃん?要らない?ん?」

「あ…篤人…が、欲しい…」

「……ボクが?」

「違…あの、篤人の……あの、おちんちん、ちょうだい…ッあ⁉︎」

 にゅるりスライドして粘度の高い液体と共に肉塊が入り込む。

 見上げた男の顔はいつになく上気して艶かしくて色っぽかった。

「へへッ、おちんちんって言うんだ、かぁわいい♡ボクもこれからはそう言う、ねぇ、珠ちゃん、入ってる?ねぇ、ボクのおちんちん、入ってる?」

「ゔぁッ…っは…あづ…ど…っあッ…」

「ん、珠ちゃん、感覚違う?気持ち良いかな、」

「あ、変な、あ、これ、そういうこと?分かんね、ェ、」

「うわ、きゅうきゅう締まってる、珠ちゃん、不感症克服?」
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