幼馴染はイケメン高学歴リア充、だけどぽっちゃり喪女の私に夢中でなかなかの変態だからもったいない。

茜琉ぴーたん

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episode:2…格差

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「おたま?どしたの?」

街に向かう電車の中で、友人が問う。

 私があまりにも呆けているから嫌でも気になったのだろう。

「ううん、なんでも」

「さっきのオケ大附属の男子、すごいイケメンだったね。同級生?」

「んー、幼馴染み的な」

「えーすごーい。イケメン幼馴染み設定とか乙女ゲーかよ」

「僻むなよ…へへ」

 確かにイケメンな幼馴染みなんて乙女ゲームの王道パターンだよな、でも大概そいつは後から現れたキザな男前にヒロインを取られちゃうもんだ。

 私に関してはその男前の出番も今後見込めないだろうし篤人ともそこまで深く関わることは無いだろう…関わる理由が無い。


「(あいつ…私のこと『可愛い』って…半端に褒めやがって…)」

篤人がくれた言葉をぼんやり繰り返し再生しつつ、自分とあの美人は何がどう違うんだろうなんて不毛なことを考えたりした。
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