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episode:4…修行
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しおりを挟む「(……不思議だな…)」
私はアニメも漫画も小説もライトノベルも同人誌だってエッチな展開のものだって楽しんでこれまで摂取してきたのだが、いざ自分が体験してみてここまで心が動かないのは想定外だった。
シチュエーションのエッチさは分かるし幼馴染みとあんな関係になって恥ずかしいという感覚はあるのだ。
しかしセックスの内容に関しては良し悪しが全く分からない。
それは数日後、私たちが6日連続セックスを終えた時点でも変わっていなくて、とろんと眠たい目をした篤人は私の直毛の髪の毛先を指で遊ばせながら
「珠ちゃん、ボク、下手かなぁ?」
とその瞼を閉じた。
やはり悟られていたか、修行のつもりが上達を体感できないのではその意義が無いし、不慣れな私でさえ満足させられないとあっては本命のカノジョさんを悦ばせるなんて不可能に近いチャレンジになりそうだ。
しかし篤人は展開や場の運び方は上手だと思うのだ。
問題があるとすれば篤人ではなく私の方…それを告げれば自分が出来損ないであることを認めてしまうことになるので、
「え、いや…分かんねぇ」
とお茶を濁した。
「そう…あんまり良くないのかなって…思って」
「いや、それはこちらこそだって…私も、上手くできてないだろうし」
「そんなことないよ、珠ちゃんの体、すごい気持ち良いよ。キツいもん、おま◯こ♡」
「ハッキリ言うなし」
こういうところは男子高校生なのだ。
篤人は無邪気に淫語を口にして照れる私の反応を見て笑う。
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