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episode:6…篤人の決断
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しおりを挟むそしてその日の夕方…学校側は急ピッチで嫌がらせの犯人探しをしたらしく、該当者数名を早速連れて篤人の自宅まで謝罪しに訪れたそうだ。
「どうもさ、元カノの取り巻きとは別に、ボクを妬む奴とかただイジメをして憂さ晴らししたい奴とかさ、もう個別の複数犯になってたんだよね。みんな理由は違うんだけど。どおりで被害件数が多いはずだよ、それぞれが1点ずつ物を隠してもごっそり失くなっちゃうんだもん。それで、全員を処罰しちゃうと10数人が退学ないし停学になっちゃうわけだよ、『大ごとにしないで下さい!』って額から血が出るくらい土下座してたわ…ボクよりも日和見な担任がね」
とは当時の様子を語る篤人の言葉である。
学校としては篤人をはじめ生徒を大量に処罰したくはないし寄付金の返却もしたくない様子、「どうか穏便に」と総出で頭を下げ、証拠の揃った数名を停学処分にすることで篤人もお祖父ちゃんも「それならば」と寛大に許したそう。
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