幼馴染はイケメン高学歴リア充、だけどぽっちゃり喪女の私に夢中でなかなかの変態だからもったいない。

茜琉ぴーたん

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「なぁに、ふふ」

「す、好き…だから、お前のこと…私、ちゃんと言ってなくて…こんな時に言ってごめん、」

「さっきからすごい締まってる…珠ちゃん、恥ずかしいんだ♡」

「恥ずいわ…」

「驚いたなぁ…こんなにしおらしくなっちゃうなんて」


 自分でも確固たる自信は無いんだ。

 ただ幼馴染みでセックス相手になって拒む理由も無いから付き合ってるだけ、篤人を確保しておくことで独りにはならないというぼっち回避の狙いもあったと思う。

 もちろん他にも友人は居るけど一番密で何でも話せて何でも見せられるのは篤人しかいない。

 『嫌いじゃない』だけでここまでしてもらうなんて虫が良すぎるし厚かまし過ぎるし…そこまでして貰うほど私は良い女ではないし。

 篤人にとっては性欲処理にもなってるし私が好みだから良いのだろうが、ギブアンドテイクが成り立ってない気もしていて申し訳ない。

「人がせっかく…」

「珠ちゃん、上京してね、可愛い子はいっぱい居たよ。もう言っちゃうけど告白もされたしナンパもされた。芸能人みたいにキレイな子もいっぱい…でも珠ちゃんが好きなんだ。一番可愛い」

「でも不細工って言ったじゃんか」

「痩せてクマ作ってるのは不細工でしょ、おまけに引きこもりで汚部屋製造してボクに片付けさせちゃって」

「申し訳ない」

「登校拒否でバイトもしてない、うんこ製造機だよ」

「ひでぇ」

 歯にきぬ着せぬこの物言い、篤人が関わってきた数多あまたの女性の誰一人としてこの本性を見抜いた者はいないのだろう。

 それを見られる私はやはり特別な存在、そういうことで良いんだよな、篤人の手にそっと触れて関節を少し強めにぐりぐりこする。

「今の珠ちゃんそこらのアイドルくらいには可愛いよ、化粧したらもっとだと思う。でもボク的には不細工だ。これはブス専とかそういう話じゃない…心に余裕が無くて可愛くないんだ」

「……うん」

「今はもっとほぐれてるかな、最初に見た時より血色も良いし…あ、後でご飯も食べようね、健康な体重に戻さなきゃ。吐かずに食べられるようになるまでボク付き合うから」

「……篤人」

「昔から今まで珠ちゃんは可愛いよ、ずっとね。ボクを助けてくれた恩返しだ…いっぱい受け取ってね♡ん、ん♡♡♡」

 返事をしようとすれば振動が強くなって舌を噛みそうになった。

 篤人はもしかして自身の精液をパワーフードだとでも思っているのか昇天する間際にモノを引き抜いて、コンドームを外しぴゅうぴゅうと私の胴体にぶっかけた。

「うわ」

「あー♡いいザマ♡ほら、珠ちゃんが僕の精子の受け皿になってる」

「控えめに言っても変態」

「そうだよ、その変態に付き合う珠ちゃんだって変態なんだからね…ふふっ…フリータイムが終わるまでゆっくりしよう、寝て」

 ぐうの音も出ない私は胸を腹を綺麗に拭いてもらい、いつにないほど感じていたはらを労りつつ横になる。

 篤人は風呂場からバスローブを持ち出して羽織り、内線でフードを注文してから私の隣へころんと横たわった。
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