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episode:0…篤人と珠実
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しおりを挟む「珠ちゃん、正常位が良いな、チュッチュしながらシたい」
「やだよ、汚い」
「ひどーい、彼氏なのにぃ」
「うるせ、んあッ⁉︎」
緩やかな動きから急に胎を深く突かれて勢いで声が漏れた。
これは感じてるとかではなくて反射とか信号とか物理的で生理的な…無作為なものだ。
私は基本セックス中も息は上がらないし喘ぎ声なんてものも発しない。
篤人はそれを分かっているけど私で興奮して毎度張り切る。
「ねぇ、バックが良いってこと?これでイキたいってこと?仕方ないなぁ」
「言ってねぇだろ、ンぐッ」
「ねぇ、珠ちゃん、ボクのおちんちん好き?好きだよね?だからこんなに締めるんだよね?」
「好ッきじゃ、ねぇ、よ」
好きは好きだ、篤人はイケメンで性格もまぁ良くてきちんと働いていて生活能力もある。
でもセックスに関しては私の方に問題があって…あまり楽しくはない。
奴は私の腰を持ち上げ女豹みたいに尻を高くして、スフィンクスの前脚状態になった私の手を捕まえに前傾した。
「酷いなぁ、ん、じゃあ無理やりされて喜ぶ質なんだ、変態」
「それはお前の方だろッ…ッあ、あ、」
両腕を掴まれて帆のように上体が海老反りに上がっていき、これもさすがに喉が締まって声が上擦る。
篤人はこんな声も全て喘ぎ声だと都合良く認識していて、自分で恋人が乱れていることを実感し余計に滾るのだそうだ。
「ねぇ珠ちゃん、好きだよね、ね?ボクのおちんちん、美味しいよね?」
「美味いとか、分かんねッ…あ、ゔァ、」
何だって良いように解釈する篤人、奴はいつだって始める前には「いただきます」と律儀に挨拶をしてから挿入してくる。
だとしたら食われているのは私であって味わっているのは篤人だろう、けれどそこら辺はお互い様らしい。
「強情、でもそんな珠ちゃんが好き、大好き♡ん、イッちゃう、珠ちゃん、珠ちゃんのまんまんにいっぱい出して良い?欲しいよね?」
「要らねェって、篤人ッ」
「欲しがりさん、ギュウギュウだもん、あ、珠ちゃんのまんまん最高♡窓から叫びたいくらい♡」
「馬ー鹿ッ」
私は下を意図的に締めていて、それはもう感覚だけど括約筋だかなんだかを意識してぴくぴく脈みたいに動かすことで、篤人を悦ばせたり合図だったり「ちゃんと起きてるよ」なんて返事だったり便利に使っている。
なので締まったからといって私が感じている訳ではないのだけれど、奴にしてみればどちらでも良いらしい。
「ねぇ、欲しい?ボクのおちんちんのミルク、欲しいよね?ね?」
「要らねェ、汚ねぇなッ」
「もぉ、そんなこと言うの、珠ちゃん、ビチョビチョのくせに、嘘つき、変態、淫乱、ビッチ、サルノコシカケ、」
「あ?」
言い慣れない罵倒の最後は何故か語感の良いキノコの名が入る。
私の気が抜けたと同時に体勢が崩れて倒れそうになった。
しかしそれも折り込み済みだったのか篤人は私の体をぎゅうと腕で絡め取って、羽交締めで密着したまま腰をへこへこと動かすのを止めない。
「珠ちゃん、ボクのこと、好き?」
「ふウっ…あ、あ、」
「好き?ボクは珠ちゃん好きだなッ♡ね、ボクのこと、好きだよね?ねェっ‼︎」
シングルベッドの上でトロフィーの上の彫像みたいに寄り添う2人、私の重たい体を支えていては篤人は興奮に没頭できないはず。
だから早めに楽にしてあげたいと
「す、ぎッ…」
と潰れた腹から声を放り出す。
なんせ私と篤人は15センチも身長差があるのに、体重は同じくらいなのだ。
デブとかずんぐりむっくりとか不名誉な形容を昔からされてきた。
現段階でBMI値は23だしまぁ細くはないぽっちゃり体型だ。
胸も大きいし運動不足がたたって下半身から肉が増え始めている。
奴はそれも好みらしいがもやしっ子の細腕で長時間のアームカールは無謀だし、負荷が私では簡単に離さないだろうから無理をさせてしまう。
だから早く達して終わろう、そんな思いで下もきゅっと絞ってやった。
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