嫌われ令息の秘密!!魔法少女(?)ローズ君!

ミクリ21

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31◆ロズクロス視点

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あれから、僕の生活は変わった。

なんと!

お父様もお母様も、僕を可愛がるようになった!

ダリアと4人で家族団欒するんだ。

最初は慣れなかったけど、お父様もお母様も僕をみつめる瞳が優しくて、わりとすぐに慣れた。



アルフレッドは、僕によく頬を赤らめてローズになってほしいともじもじしながら言ってくる。

アルフレッド………まさか、幼女に目覚めたなんて………言わないよね?

変な性癖に目覚める前に、早く春が来るといいね。



ライラは、あの誘拐の時にローズが僕だと知った。

まぁ、ダリアとの会話を聞いていたら、嫌でもわかっちゃうよね。

バレたからなのか、よくライラが家に来るようになった。

そして、僕を口説いているらしいけど………ライラ、やめておけ。

僕は本物の女の子じゃないんだよ!



さて、クロノエルなんだけどね。

家の中に潜んでるのを、よく発見するようになった。

「暇なの?」

「魔王としての仕事を素早く終わらせているから、大丈夫だよ」

「隠れるの下手だね」

「ふふ、ロズクロスにみつかるように隠れているから、これでいいんだよ」

「………ストーカーだ」

「褒め言葉だね」

クロノエルは、僕がローズになっても追いかけてくるから、ちょっと困っていたりする。



平和と言えるのか微妙なところだけど、今日も魔法少女ローズ君は魔法少女活動に励んでいるよ!

「僕の名は、魔法少女ローズ君!だよ!」

かっこよくポーズをキメた瞬間、風がひゅるり~と吹いて、スカートが捲れてしまった。

………どうしていつも、かっこよく決まらないのかな………?








読んでくれて、ありがとうございました!
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