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30◆ロズクロス視点
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僕はクロノエルのことは放っておいて、帰ることにした。
一度元の姿に戻って、再びローズになったら服はちゃんと魔法少女の衣装を着ていて安心した。
………ちなみに、素っ裸になった時にみてしまったおっぱいとか秘密の花園(お股)は、忘れることにする。
アルフレッドとライラとダリアを、魔法で軽くして、背中にダリアを乗せた。
右腕にアルフレッド、左腕にライラを持って運んだよ。
………ちなみにお腹の所を持って、荷物みたいにだけど。
そうして、無事にお家に到着!
すぐに元の姿に戻ったけど、使用人がダリアの姿をみてから急いでお父様とお母様を呼びに行った。
アルフレッドとライラは、使用人に客室に運んでもらった。
「「ダリア!」」
帰宅早々に、両親がダリアを抱き締める。
ダリアのこと、心配していたんだね。
愛されているダリアをみていると、僕も嬉しいよ。
「パパ、ママ!」
ダリアも両親に会えて嬉しそうで、良かったと僕は思った。
僕は家族団欒を邪魔しないように、静かに自室に行こうとした。
………行こうとしたんだ。
けれど、僕の腕を誰かが掴んで進めない。
振り向くと、お父様が僕の腕を掴んでいた。
「お父様?」
「お前が、ダリアを助けてくれたのか?」
僕は誤魔化そうとしたけど、クロノエルの手紙をお父様が僕にみせた。
あ、手紙しまうの忘れてた!!
「えっと、あっと………」
困っている僕をみて、お父様は僕を抱き締めた。
え!?
「ありがとう。ロズクロス、本当にありがとう。お前に冷たかった私達夫婦の宝を助けてくれて、ありがとう。今まで、すまなかった。ロズクロス、お前を求めて孤児院から引き取ったのは私達だというのに、辛い思いをさせていたな」
「僕は………お父様ともお母様とも血が繋がっていないから、仕方ないよ。僕は、辛くないよ」
嘘。
本当のロズクロスは、すごく辛かったんだ。
僕もまったく辛くないわけじゃない。
けれど、僕はこの家では誰とも血の繋がりがないから、仕方ないんだ。
でも、お母様も僕を抱き締めた。
「僕も兄様に抱きつく!」
ダリアも僕を抱き締めて、ミーティア一家にギュウギュウされている。
「ロズクロス、貴方は私達の大切な子よ。そう、大切にしようと思っていたのよ。なのに………あぁ、ロズクロス。今までごめんなさい。貴方をずっと傷つけていたわ。大切にするって約束して、孤児院から引き取ったのに………。辛くないだなんて、嘘言わなくていいのよ」
「兄様は、僕達の家族だよ!僕ね、兄様大好きなんだ!だからね、ずっと僕の兄様でいてね。約束だよ!」
お母様とダリアが、僕に優しく語る。
お母様は涙を流し、お父様も涙を流しているみたい。
ダリアは僕に笑顔をみせてくれていた。
3人にギュウギュウされたまま、僕達は約2時間そのままだった。
「あの………トイレに行きたいです」
言いにくかったけど、僕の膀胱がトイレを求めていた。
そして、僕はトイレにダッシュした。
一度元の姿に戻って、再びローズになったら服はちゃんと魔法少女の衣装を着ていて安心した。
………ちなみに、素っ裸になった時にみてしまったおっぱいとか秘密の花園(お股)は、忘れることにする。
アルフレッドとライラとダリアを、魔法で軽くして、背中にダリアを乗せた。
右腕にアルフレッド、左腕にライラを持って運んだよ。
………ちなみにお腹の所を持って、荷物みたいにだけど。
そうして、無事にお家に到着!
すぐに元の姿に戻ったけど、使用人がダリアの姿をみてから急いでお父様とお母様を呼びに行った。
アルフレッドとライラは、使用人に客室に運んでもらった。
「「ダリア!」」
帰宅早々に、両親がダリアを抱き締める。
ダリアのこと、心配していたんだね。
愛されているダリアをみていると、僕も嬉しいよ。
「パパ、ママ!」
ダリアも両親に会えて嬉しそうで、良かったと僕は思った。
僕は家族団欒を邪魔しないように、静かに自室に行こうとした。
………行こうとしたんだ。
けれど、僕の腕を誰かが掴んで進めない。
振り向くと、お父様が僕の腕を掴んでいた。
「お父様?」
「お前が、ダリアを助けてくれたのか?」
僕は誤魔化そうとしたけど、クロノエルの手紙をお父様が僕にみせた。
あ、手紙しまうの忘れてた!!
「えっと、あっと………」
困っている僕をみて、お父様は僕を抱き締めた。
え!?
「ありがとう。ロズクロス、本当にありがとう。お前に冷たかった私達夫婦の宝を助けてくれて、ありがとう。今まで、すまなかった。ロズクロス、お前を求めて孤児院から引き取ったのは私達だというのに、辛い思いをさせていたな」
「僕は………お父様ともお母様とも血が繋がっていないから、仕方ないよ。僕は、辛くないよ」
嘘。
本当のロズクロスは、すごく辛かったんだ。
僕もまったく辛くないわけじゃない。
けれど、僕はこの家では誰とも血の繋がりがないから、仕方ないんだ。
でも、お母様も僕を抱き締めた。
「僕も兄様に抱きつく!」
ダリアも僕を抱き締めて、ミーティア一家にギュウギュウされている。
「ロズクロス、貴方は私達の大切な子よ。そう、大切にしようと思っていたのよ。なのに………あぁ、ロズクロス。今までごめんなさい。貴方をずっと傷つけていたわ。大切にするって約束して、孤児院から引き取ったのに………。辛くないだなんて、嘘言わなくていいのよ」
「兄様は、僕達の家族だよ!僕ね、兄様大好きなんだ!だからね、ずっと僕の兄様でいてね。約束だよ!」
お母様とダリアが、僕に優しく語る。
お母様は涙を流し、お父様も涙を流しているみたい。
ダリアは僕に笑顔をみせてくれていた。
3人にギュウギュウされたまま、僕達は約2時間そのままだった。
「あの………トイレに行きたいです」
言いにくかったけど、僕の膀胱がトイレを求めていた。
そして、僕はトイレにダッシュした。
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