嫌われ令息の秘密！！魔法少女(？)ローズ君！

28◆ロズクロス視点

魔王城について、僕はアルフレッドとライラをおろした。

僕達は、広い玄関ホールでクロノエルが来るのを待っている。

どうしてって、魔王城の使用人の人が呼んでくるからお待ちくださいって言ってたからだよ。

ダリアに危害を加えられたら困るから、おとなしくしているんだ。

すると………。

「兄様ーーーっ！！どこーーー！？」

子供の走る足音と、ダリアの声に僕はすぐに反応した。

「ダリアーーー！僕はここだよーーー！！」

子供の足音は、こちらに向かってやって来て、ダリアが猛スピードで僕にダイブしてきた。

バランスを崩した僕は、倒れそうになったけど………アルフレッドとライラが支えてくれたから倒れずにすんだ。

「アルフレッドもライラも、ありがとう」

二人はちょっと照れていた。

まぁ、今はそれよりもダリアだ！

「ダリア、怖い思いをしたね。僕と一緒に帰ろうね」

「うん！」

僕とダリアが感動の再開をしていると、クロノエルが足を引き摺りながらやって来た。

………足、どうしたんだろう？

「ローズ……待っていたよ。さぁ、私の嫁になってもらうよ！」

「お断りだよ。僕のおっぱいをポロリさせた上に、ダリアを誘拐して、さらにダリアを変態の嫁にするなんて言う人は、ちんこがもげてしまえ！」

「なぁっ！？」

僕は、怒りの感情が爆発して叫び、パァッ！！と何故か発光した。

光りが収まると、アルフレッドとライラとクロノエルが………鼻血をブフゥッ！！と出して倒れてしまった。

「兄様………」

ダリアは無事みたいだけど、困惑している。

僕は………何故か素っ裸になっていたんだ。

さっきの発光のせいだと思うけど、なんで素っ裸になったのか不思議だ。

アルフレッドとライラとクロノエルは、女の子の素っ裸に耐性がないんだね。

この世界の男には、女の子の素っ裸は刺激が強すぎたんだ………。

………なんか、ごめんね。