嫌われ令息の秘密！！魔法少女(？)ローズ君！

10◆ロズクロス視点

僕は家出を延期したけど、魔法少女活動はするつもりだ。



アルフレッドは、ノックはするのに返事を待たないから困るよ。

でも、僕にあんまり興味のない人だから、多少部屋に僕がいなくても騒がないだろうね！

というわけで、今日は昼間だけど窓から外に行くことにした。

ちゃんと、人にみられないように気をつけたよ！



今日来たのは、町の近くの森。

うわぁ！

なんか、こんなに自然が豊かだと癒されるね！

僕は今、森をワクワクとした気持ちで探検している。

………魔法少女ローズ君の姿で。

その、元の僕だと戦える程魔力ないんだ。

変身中は、魔力も上がっているんだけどね。



奥の方から、何か聞こえてくる。

まるで、戦っているみたいな音だ！

僕は、音のする方に急ぐとそこには男の子が狼と戦っていた！

なんでこんなところに子供がいるの！？(特大ブーメランだけど気にしない！)

男の子は、明らかにボロボロになっていて怪我が痛々しい。

狼は、男の子を美味しいディナーにする気なのかグイグイ攻めていく！

って、みてる場合じゃないよ！！

僕は、男の子を助けるために水魔法を放った！

………森で炎魔法は危ないからね。

「うわっ！？」

キャインッ！？

男の子も狼も驚いて、男の子への攻撃が止んだ！

「君！そこから離れて！」

「え！？あ、はい！」

男の子は、僕に言われて狼から離れた。

しかし、狼は男の子を逃がす気はないらしい。

でも残念！

狼君には、お寝んねしてもらうよ！

僕は睡眠魔法で狼を眠らせた。

「君、今の内に逃げるよ！」

内緒話をするように小声でそう言うと、男の子も頷いた。



僕は、男の子の怪我を治してから大丈夫かと聞いた。

「危ないところをありがとう。………ところで、さっきからずっとみえているよ」

男の子が指差すのは、すっかり捲れてしまっている………僕のスカートだった。

あらま、パンツがまたみえてる。