愛する貴方を死なせない

6◆ユリシス視点

ずっと………大切な友達として思い続けていた。

でも、ディアブロは私を好きだと言った。

私は………私もディアブロのことが大切だが、その気持ちはディアブロの気持ちとは異なっているのだろうか？

私にはわからない。

恋なんてしたことがないから。

だけど、私は思う。

ずっとここにいるのなら、ディアブロを受け入れていいのだろうと。

私はディアブロのことを大切だと思っていたのだから、すぐにディアブロへの気持ちも恋になれるだろうと。

………男同士は、夜の営みをするのだろうか？

素朴な疑問が浮かんだので、ディアブロに聞いてみようか。

「ディアブロ、疑問なのですが………男同士でも夜の営みはするのですか？」

「あぁ、セックスのことか？」

「ディアブロ……っ！せっ…せせっ……セック……ゴニョゴニョ………だなんて！」

実を言うと、私はそういう話に耐性がない。

なんとかギリギリセーフなのは、夜の営みという言い方ぐらいだ。

うぅ………よく性知識の勉強で、何度教師にダメ出しされたことか！

だって恥ずかしいから！

「……男同士はアナルを使うぞ」

「？………アナルとは、なんですか？」

「尻の穴」

「！？！？」

私は………ディアブロの気持ちを受け入れたら、性という巨大な壁を乗り越えないといけないみたいだ。

「私は………ディアブロの気持ちは受け入れますが、性に関しては………心の準備期間をください」

「ユリシスは、エロが苦手なんだな」

意外そうに呟いたディアブロの声に、特にエロという単語に、余計に赤面した私はベッドで布団に丸まった。