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2◆松田さんの食事事情
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学校帰宅後、俺は母さんに声をかけた。
「母さん!松田さん家行ってくる」
「葵、行くならコレ持っていきなさい。カボチャの煮物のお裾分けよ」
「わかった」
俺の家族構成は母さんと父さんと俺。
ちなみに、俺は高校1年だ。
まだ学校には馴染めてなくて、友達はいない。
………松田さんとアリーがいるから寂しくないよ!
さて……松田さんの食事を抜く癖は、引っ越し早々に俺の家族の心配事になっていた。
アリーの散歩は目覚まし時計をセットして忘れずにしているらしいのに、食事は忘れるんだ。
松田さんの中で、食事の大事さが薄いんだろうな。
でも、一度目の前で松田さんが倒れかけたのはめちゃくちゃ驚いた。
それから、俺達三波家では松田さんの食事面を気にするようになった。
「松田さん、葵です!」
「葵、いらっしゃい」
玄関のチャイムを押すと、松田さんはよろけながら扉を開けてくれた。
「松田さん……最後にご飯食べたのいつですか?」
「えっと………昨夜」
「食事の用意するから食べてくださいね」
「いつもありがとうね」
松田さんはまた食べていなかったみたいで、誤魔化すように笑っている。
なんか、松田さんって目を放したら死にそうで怖いな。
松田さん倒れかける事件後から、俺は松田さんに料理を作るようになった。
松田さん家のキッチンはもう勝手知ったるなんとやらで、冷蔵庫から食材を出して料理開始。
母さんのカボチャの煮物がメインで、サラダとかスープとかを手早く作る。
松田さんにこうして料理するようになってから、料理下手から普通並みには作れるようになったよ。
だって、松田さんのこと心配だから………。
松田さんが飢え死にしたら、アリーだって悲しむよ!
だから、俺が一肌脱ぐことにしたんだ。
松田さんも喜んでくれたから、俺はこれからも頑張っていく。
まぁ、学校あるから平日は夜だけになるけど、土日なら朝昼晩と用事がなければなんとかやれる。
………朝に松田さんに声をかけれたらいいのかもしれないけど、いつも遅刻ギリギリの俺には残念ながら時間の余裕がないんだ。
作りおきしていても松田さんは食べ忘れていたから、なかなか難しい問題だ。
「母さん!松田さん家行ってくる」
「葵、行くならコレ持っていきなさい。カボチャの煮物のお裾分けよ」
「わかった」
俺の家族構成は母さんと父さんと俺。
ちなみに、俺は高校1年だ。
まだ学校には馴染めてなくて、友達はいない。
………松田さんとアリーがいるから寂しくないよ!
さて……松田さんの食事を抜く癖は、引っ越し早々に俺の家族の心配事になっていた。
アリーの散歩は目覚まし時計をセットして忘れずにしているらしいのに、食事は忘れるんだ。
松田さんの中で、食事の大事さが薄いんだろうな。
でも、一度目の前で松田さんが倒れかけたのはめちゃくちゃ驚いた。
それから、俺達三波家では松田さんの食事面を気にするようになった。
「松田さん、葵です!」
「葵、いらっしゃい」
玄関のチャイムを押すと、松田さんはよろけながら扉を開けてくれた。
「松田さん……最後にご飯食べたのいつですか?」
「えっと………昨夜」
「食事の用意するから食べてくださいね」
「いつもありがとうね」
松田さんはまた食べていなかったみたいで、誤魔化すように笑っている。
なんか、松田さんって目を放したら死にそうで怖いな。
松田さん倒れかける事件後から、俺は松田さんに料理を作るようになった。
松田さん家のキッチンはもう勝手知ったるなんとやらで、冷蔵庫から食材を出して料理開始。
母さんのカボチャの煮物がメインで、サラダとかスープとかを手早く作る。
松田さんにこうして料理するようになってから、料理下手から普通並みには作れるようになったよ。
だって、松田さんのこと心配だから………。
松田さんが飢え死にしたら、アリーだって悲しむよ!
だから、俺が一肌脱ぐことにしたんだ。
松田さんも喜んでくれたから、俺はこれからも頑張っていく。
まぁ、学校あるから平日は夜だけになるけど、土日なら朝昼晩と用事がなければなんとかやれる。
………朝に松田さんに声をかけれたらいいのかもしれないけど、いつも遅刻ギリギリの俺には残念ながら時間の余裕がないんだ。
作りおきしていても松田さんは食べ忘れていたから、なかなか難しい問題だ。
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