華奢な引きこもり魔術師と、マッチョな押しかけ女房

6◆マチルダ視点

ジルベルトが入浴をすると聞いて、ならば私も共に行こうとした。

が、しかし。

「だだだだっ！ダメ！何を考えてるんですか！？貴女女性でしょう！！」

とても慌てだしたジルベルトが可愛い。

そうか、私を意識しているのか。

そう思ったのも束の間で………。

「女性への夢やら希望やらが粉々に破壊されるから、俺に裸体をみせないでください！」

「あぁん？失礼な奴だな」

「ひぇっ！」

つい、ドスの効いた声が出てしまった。

まぁ、ジルベルトを初日で落とせるとは思っていなかったがな。

「むしろ、私の身体をみたら少しは女として意識するんじゃないか？」

「いやいや、みたくない！」

ジルベルトは首を左右に振って、嫌々としている。

「女体に興味を示さないとは………それでも男か！？玉はついてんのか！？」

「女の子は玉とか言わないから！！」

私がちょっと玉のあるなしを聞いただけなのに、何故か怒られてしまった。

解せぬ。

玉のあるなしは大事なことだろう。



結局、口論の末に私の実力行使が勝つことになった。

ふっ、私の筋肉をナメてもらっては困るな。

みろ！このマッスルボディを！！

スッパーン！と私は服を脱ぎ、スッパーン！とジルベルトを脱がした。

さぁ、裸で語り合おうではないか！

「それにしても………小さいな」

「どこをみて言っているの！？」

つい、前世の自分のイチモツと見比べてしまった。