女宰相と窓から侵入したパンツ泥棒〜陛下何をしてるんですか！？〜

13◆ガロン視点

フェリシアに妻になってもらうべく、起きる前のフェリシアに突撃を噛まして殴られる。

「何すんのよクソがぁ！ですのよ！」

ゴッ！

「ごふっ！」

ベッドにダイブするようにフェリシアに飛び込むから、飛び起こされるフェリシアの照れ具合が可愛くて堪らないな！

フェリシアは、目覚めの一発からなかなかの拳を奮う。

頭の痺れてしまうほどうっとりしてしまうぞ！



さらに俺は、仕事中だろうと問答無用で愛を語った。

「フェリシア、俺と兎のように子沢山にならないか？」

「兎に謝ってください。セクハラのセリフに使われて、きっと兎達は不快極まりないでしょう」

「可愛いよ♡フェリシア！愛している」

「変態の愛は間に合っています」

どこまでも照れ屋なフェリシアは、蔑むような眼差しで俺をみつめた。

フェリシア………俺、そんな可愛い顔されたら照れちゃうよ。

積極的にアプローチしたいから、然り気無く愛称を呼んでみたりもしているぞ。

「フェリー♡」

「誰が船ですか！」

「フェリア♡」

「やめてください。訴えますよ」

フェリシア、愛称ぐらいいいじゃないか！

俺のことも、ガー君♡って呼んでいいんだぞ？

俺は、フェリシアの胸に手を伸ばして指の関節をあらぬ方向に曲げられちょっと涙した。