女宰相と窓から侵入したパンツ泥棒〜陛下何をしてるんですか！？〜

5◆フェリシア視点

今日は久しぶりの休暇だから、街で美味しいスイーツでも食べようと私は一人で街にいる。

しかし、一人でいるけど一人じゃない現実よ………。

どういう意味かって？

………ガロン陛下が……ちょっと離れた背後からついてきているからよ。

ちょっとガロン陛下、バレてるわよ。

ガロン陛下は、わざわざ私と同じ日に休暇をとるの。

そして、一日中ずっと私にべったりなのよ。

ガロン陛下……貴方が今しているのは、所謂ストーカーという行為だからね？

しかも、ガロン陛下の身の安全のために市民に紛れた護衛が何人かいる。

私……一人で気楽にスイーツ食べたいんだけど………。

ガロン陛下は、あれでバレてないつもりなのよ。

しっかり変装はしているけど、怪しい人って感じで皆にヒソヒソされているわ。

だけどね、人って慣れるものでね………。

もうこういう休暇には慣れた。



「ん～っ！美味しい～♪」

カフェで、季節のフルーツタルトを頬張り私は至福を味わっていた。

離れた席で、ガロン陛下も同じ物を注文して食べている。

護衛も何人かは、客のフリして食事しているようね。

じっくり味わってフルーツタルトを食べた後は、騎士団に向かう。

何をするのかって？

身体を鍛えるためにいくのよ。

騎士団に混じって身体を鍛えないと、宰相という職的にすぐに身体がモヤシになりかねないからね。

運動とは無縁な職だから………。

モヤシになるか、豚さんになるか………私はどっちもお断りよ。

それに、鍛えないとセクハラ陛下に制裁できないわ。

うふふ………さぁ、鍛えるわよーーー！！