女宰相と窓から侵入したパンツ泥棒〜陛下何をしてるんですか！？〜

4◆ガロン視点

今日もフェリシアが可愛いから、俺の張り切る力が滾っている。

謁見だの書類仕事だのを済ませると、騎士団に混じって身体を鍛えるのは俺の大事なことだ。

弱い国王では、もしもの時に何も守れはしない。

自分の命もだが、愛する者の命もだ。

フェリシア………今日穿いているのが黒のパンツだと知っている理由は、窓からみていたから。

壁にしがみつくなんて簡単なことだぞ！



今日の仕事を無事に終えた俺は、外に向かって行き、とある壁までやってきた。

そして、その壁を俺は登ってフェリシアの部屋の窓を開けて入る。

フェリシアは、疲れていたのかベッドで眠っていた。

こうしていると、まるで眠れる森の美女だな。

俺とキスをしてフェリシアが起きたら、俺と結婚してくれないだろうか？

ドキドキしながらフェリシアの寝顔をみていたが、試したくなって俺はフェリシアとキスをしようとした。

そして………。

「キャー！？」

「グフェッ！！」

キス直前で目を覚ましたフェリシアに、渾身の一撃を受けて俺は天井まで飛んだ。

フェリシア……いい拳をしているね………。ガクッ。