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3◆フェリシア視点
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「この書類はあの部署で、こっちは騎士団に運ぶように」
「はい!」
私は今日も男顔負けなぐらいせっせと働く。
例え、邪魔が入っても撃退して頑張るのよ。
「フェリシア、今日の黒のパンツはセクシーでいいな」
「なんで知っている!?」
ガロン陛下のセクハラは、私が宰相に就任した日から始まった。
ガロン陛下は、皆に慕われる聡明な国王で、国民の憧れで、私だって慕っていたのよ。
だから、あの方の力になりたいと……右腕のような人になりたいと私は努力をした。
そして、その努力が報われて私は宰相になったの。
一応言っておくけど、こういうのは実力こそすべてなのよ。
容姿がよくても、権力やお金を持っていても、実力がなければ役職にはなれない。
だから、私をガロン陛下がどう思っていても、私に宰相になれるだけの実力がなかったら私は宰相になっていなかったのよ。
私は、宰相になれた時は本当に嬉しかった。
たくさん頑張って、ガロン陛下に尽くして、国を良くしていこうと………そう思っていた。
ガロン陛下を慕っているのも、ガロン陛下に尽くしたい気持ちも、国を良くしたい想いも、変わりはしない。
………それと変態に制裁をするのは違う話なだけよ。
セクハラ・駄目・絶対!
ガロン陛下は私の部屋に、いつも窓から侵入しているの。
私の部屋……三階だけどね?
ガロン陛下は何気に、騎士団長と同じくらい強い人だから壁を登れちゃうのよ。
壁に油塗ってやりたいわぁ………駄目だけど。
私の部屋の窓の鍵は、ガロン陛下の魔力と私の魔力のみ開くようになっているの。
何故ガロン陛下もかって?
………ガロン陛下の職権乱用よ。
心の中のフェリシアは、慈愛の微笑みを浮かべながら言う。
ギルティ!………とね。
「はい!」
私は今日も男顔負けなぐらいせっせと働く。
例え、邪魔が入っても撃退して頑張るのよ。
「フェリシア、今日の黒のパンツはセクシーでいいな」
「なんで知っている!?」
ガロン陛下のセクハラは、私が宰相に就任した日から始まった。
ガロン陛下は、皆に慕われる聡明な国王で、国民の憧れで、私だって慕っていたのよ。
だから、あの方の力になりたいと……右腕のような人になりたいと私は努力をした。
そして、その努力が報われて私は宰相になったの。
一応言っておくけど、こういうのは実力こそすべてなのよ。
容姿がよくても、権力やお金を持っていても、実力がなければ役職にはなれない。
だから、私をガロン陛下がどう思っていても、私に宰相になれるだけの実力がなかったら私は宰相になっていなかったのよ。
私は、宰相になれた時は本当に嬉しかった。
たくさん頑張って、ガロン陛下に尽くして、国を良くしていこうと………そう思っていた。
ガロン陛下を慕っているのも、ガロン陛下に尽くしたい気持ちも、国を良くしたい想いも、変わりはしない。
………それと変態に制裁をするのは違う話なだけよ。
セクハラ・駄目・絶対!
ガロン陛下は私の部屋に、いつも窓から侵入しているの。
私の部屋……三階だけどね?
ガロン陛下は何気に、騎士団長と同じくらい強い人だから壁を登れちゃうのよ。
壁に油塗ってやりたいわぁ………駄目だけど。
私の部屋の窓の鍵は、ガロン陛下の魔力と私の魔力のみ開くようになっているの。
何故ガロン陛下もかって?
………ガロン陛下の職権乱用よ。
心の中のフェリシアは、慈愛の微笑みを浮かべながら言う。
ギルティ!………とね。
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