女宰相と窓から侵入したパンツ泥棒〜陛下何をしてるんですか!?〜

ミクリ21

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1◆フェリシア視点

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私はフェリシア・ジュエル。

女だけど立派に宰相として、毎日せっせと働いている。

今私は自室でシャワーを浴びて、スッキリしたからバスタオル姿で室内に入り………叫んだ。

「キャーーー!?」

「うわっ!?」

ここは私の部屋で、同室者はいない。

そして、シャワーを浴びていたのに室内に男を入れるなんてことを私はしない。

では、何に対して叫んだか?

………目の前にいる私のパンツを大事そうに握る男に対してよ。

というか………!

「ガロン陛下!何してるんですか!?」

「………求愛?」

「パンツ泥棒の間違いでは?」

「そうとも言う♡」

………女性の皆様。

相手が国の頂点の国王ガロン陛下だけど、殴っていいわよね?

パンツを盗まれそうになっている私が殴っても、いいわよね?

心の中のフェリシアは、笑顔で囁いた。

殺れ……とね。

「ガロン陛下、一発殴るわ」

「え?殴っていいかしらじゃなくて、殴るわ!?」

「歯ぁ食いしばれ!!ですわ♡」

女らしさを残して上品に(?)私は拳を握る。

女の敵は滅ぶべし!

ドゴーン!

「グヘアッ!!」

「パンツは返してくださいね」

私は、壁にめり込んだガロン陛下を虫けらをみる眼差しでみつめてパンツを回収した。

「フェリシア……俺、一応王様なんだけど………」

「泥棒する人を敬う気はありませんね」

「フェリシアが冷たい………」

「変態が何をほざいて………」

はらり♡

私のバスタオルが、静かに床に落ちて私のセクシーな裸体が晒されている。

………。

「あ、起った」

「ギルティ!!」

私は、ナニかが起ったらしいガロン陛下という名の生ゴミを窓から投げ捨てる。

大丈夫!

あの人、無駄に頑丈だから死なないからね。

私へのセクハラがどうにかなるように、私は宰相としてもっと頑張ろうと思う。



………へし折ってやりたいわぁ。

え、何をって?

うふふふふふ………。
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