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67◆チェルシー視点

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「ねぇ、チェルシー。人形館って何?」

今日の依頼は、人形館の調査です。

所謂ダンジョンらしいですけど………館なのにダンジョンとはこれいかに?

「僕にもわかりません。ダンジョンだと言われているので、注意しましょうね!」

僕達は、8人で人形館に来ました。

一体、人形館とはどんな所なんでしょうね?

ちなみに、皆で来たのは8人という人数制限があったんです。

僕達、ぴったり8人でしたから。

シフォンとミーシャは、バイトが二連休でお休みらしいです。



人形館。

見た目はちょっと古びたお屋敷です。

しかし、ダンジョン化してしまい誰も住めないし壊せないそうです。

人形館という名前は、人形がいっぱいいるかららしいです。

人形があるではなく、人形がいるです。

そう……襲ってくるそうですよ………。

「なんだか、禍々しいわねぇ」

ファルはお屋敷を睨んでいます。

………何か、みえるんでしょうか?

「出そうですね」

ルイスもルイスで、お屋敷を威嚇しています。

他の皆も、それぞれ何かを感じているようでした。



お屋敷の中は、とても薄暗いです。

ちょっと荒れていますが、普通のお屋敷にみえます。

人形は確かにいっぱいありますが、動いてはいません。

………これ、もしかして後で一斉に追いかけてきたりして………。

………って!?

「来たぁーーー!?」

人形達が一斉に追いかけてきて、僕達は全員で逃げました。

逃げている途中で………。

カチッ。

………すみません。

今、何か……踏みました。

そして、僕達の足下にみたことのない魔方陣が現れたのです。



気がつくと、僕達8人は見知らぬ森にいました。

「ここ……どこですか………?」

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