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59◆チェルシー視点

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探すこと数時間。

『ラーファ!ラーファミルラ!』

『お母さんの声だ!』

もう周りはすっかり暗くなっていましたが、やっとラーファミルラの親御さんがみつかりました!

どうやら、親御さんもラーファミルラを探していたようですね。

声のする方に進むと、光輝く羽を持つ……身長2メートルぐらいの女性がいました。

………身長高いですね!?

「あ…あの、ラーファミルラのお母さんですか?」

『はい。ラーファ、どこにいたの!?心配したのよ!』

『お母しゃ~~~ん!!うわぁーーーん!』

ひしっ!

声を大にして泣きながら、ラーファミルラは親御さんに抱きつきました。

感動の再開を果たし、強く抱き締め合うラーファミルラと親御さん。

親御さんがみつかって、本当に良かったです!



二人が落ち着いてきた所で、僕達はそろそろ帰らないとシフォンとミーシャが心配してしまいます。

ファルもバイトがありますからね………。

「僕達はそろそろ帰りますね」

『ありがとうございました。良ければこれを差し上げます。私が作ったフィナンシェです』

「いいんですか?ありがとうございます!皆で食べますね」

『お兄ちゃん達バイバイ!今日はありがとう!』

親子は僕達に別れを告げて、帰って行きました。

さぁ、僕達も帰りましょうね!



帰宅後。

「チェルシー!何かあったの?僕達今から探しに行くところだったんだよ!?」

シフォンとミーシャは僕に詰め寄り、僕の身体のあちこちを触って怪我や異常がないかを調べます。

あの……心配は嬉しいんですけど、何故僕だけ心配しているんですか?

シフォンとミーシャは、二人揃って何故か僕の身だけを心配………ハッ!

……僕が一番……貧弱だから………?

「あ…あの、僕以外の心配はいいんですか?」

「チェルシー以外は、簡単には怪我するタマじゃないから大丈夫だよ」

………あ、はい。

「僕、もっと強くなります………」

「「?」」



そして僕達は、皆でフィナンシェを食べました。

優しい味がして、すごく美味しかったですよ!

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