上 下
45 / 77

43◆チェルシー視点

しおりを挟む
『ちょっと~!私のゴーレムに何すんのよ~!』

突然現れたのは、ドリルみたいな髪の幽霊の少女でした。

………幽霊!?

「幽霊ですか!?」

『幽霊だけど、何か?』

幽霊少女の名前は、ターニャというそうです。

なんでも、ゴーレムに取り憑いていたそうですよ。

理想のマッチョになるように、彫刻刀でエイエイとして、ゴーレムをマッチョにしたらしいです。

しかし、そのゴーレムは討伐依頼がすでに出ていました。

ターニャには悪いですけど、どうにもできません。

ひとまず、ターニャを連れて僕達は町に帰ることにしました。



さて、ターニャはマッチョが好きだそうです。

ターニャのために、新しい取り憑いても大丈夫な何かはないでしょうか?

「そうだわぁ!いいものがあるから、ちょっと待っていてねぇ?」

ファルがそう言って外に行って戻ってくると、手にはマッチョの全裸の人形がありました。

「貸してあげるから、頑張ってこれを貴女が買えるように自力で頑張りなさぁい」

ターニャは嬉しそうに人形に取り憑いて、ファルに連れられ何かの住み込みの仕事を紹介してもらったようです。

………ちなみにファルは人形の入手先とか、紹介した仕事とかを教えてはくれませんでした。



ターニャは、一体どんな仕事をしているんでしょうか?
しおりを挟む

処理中です...