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41◆チェルシー視点

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今日はちょっと遠出して、山にいるゴーレム討伐に来ました。

僕とラフィとファルとルイスという4人パーティーです。

ロワクレスは、お留守番をすると言っていました。

どうやら、山は苦手だそうです。



「森が一番好きだけど、山も悪くないわねぇ!」

ファルは深呼吸をしつつ、山の空気を堪能しているようです。

「ルイス、荷物重くないですか?」

荷物を1人で持っているルイスのことを気にすると、ルイスは苦笑いで返事をしてくれました。

しかし………。

「大丈夫です。姉さんより軽いので……」

「あらぁ?どうやらルイスは、死にたいようねぇ?」

「姉さんの身体は羽のように軽いです!!」

ビシィーーーッ!!

ファルに笑顔で殺気を放たれて、ルイスは軍人のようにビシィーッ!と真っ直ぐ立ちました。

ルイス……ドンマイですよ。

ちなみに、ルイスの尻尾はもう生えています。

無事に生えて良かったですね!

………でも、ファルを怒らせたら、また切り取られるんでしょうか?

ファルとルイスの関係が、本当に謎ですね………。



ズドーン!

「今、おっきな音したね!」

ちょっとはしゃいでいるラフィは、初めてみることになるゴーレムに期待のようなものを抱いているようです。

可愛いので抱きしめたいですが、今は自重します。

音の方に進むと、そこにはゴーレムが………ん!?

「ゴーレムって………あんなのでしたっけ?」

僕は首を傾げました。

「なんか、聞いてた話と違うね」

ラフィは、不思議そうにしていますね。

「姉さん、あれがゴーレムなんですか?」

ルイスはファルに聞いていますね。

「うふふ、たぶん………ゴーレムの亜種じゃないかしらぁ?」

ファルはファルで、余裕そうに笑っています。



さて、そこにいたゴーレムは………。

普通のゴーレムではないんです。

普通とは明らかに違うもの………それは見た目です。

………ムッキムキです。

とても、逞しいです。

筋肉がものすごくムッキムキです。

しかし、その身体は肉ではなくどうみても石なので………筋石でしょうか?

とにかく、ムッキムキです。

………もしかして、どこかの美術館から逃げてきた像なんでしょうか?
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