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28◆ミーシャ視点

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すごく僕向きの仕事をみつけたけど、していいかを決めるのはチェルシーだから、チェルシーに相談してみた。

「チェルシー、このセクシーな服を着てダンスする仕事をしてもいい?」

「いかがわしいので却下します!」

ダメかぁ。

ちょっとセクシーな服を着て、人前で色っぽいダンスするだけなのに………。

「ミーシャ。そういうのは、いけません。ミーシャは自分を大事にするべきです」

僕には人間社会で働くのは難しいな………。

シフォンは、自分の良さをうまく生かせる仕事をしているから、僕も見習いたいよ。



僕向きの仕事のスカウトをされて、チェルシーにしていいか相談してみた。

今度は、シフォンを参考にして面接を済ませた後だよ。

「チェルシー。僕、女王様の仕事をしてもいい?」

「女王様?」

「SMとかいうことをするお店で、お客様をいじめて罵る仕事だよ」

「それ完全に不健全なお店ですよ!?ダメですよ!?僕はミーシャにそんな危険な仕事をしてほしくありません!!」

「ダメ?」

「ミーシャ。働きたいのでしたら、せめて健全な仕事を選んでください。不健全なのは断固ダメです!」

残念。

ムチ持って、醜い豚を踏んで、罵るだけの仕事なのに、チェルシーに大反対されちゃった。

仕事をみつけるのって、難しいね………。



「ミーシャは、どうして仕事したいの?」

ラフィに聞かれたから、僕は正直に答えた。

「チェルシーに、ちゃんと食事を食べてほしくてね」

食事は1日3食とオヤツが1回なんだけど、人数分いるからおかわりはない。

それに………チェルシーの分は少なめだから、このままだとチェルシーが痩せ細るよ。

チェルシーは、僕に自分を大事にしてって言っていたけど、チェルシーは自分を大事にしていないよね。

食事は必要最低限の量を食べて、オヤツはチェルシーの分はない。

オヤツは頑張っている僕達へのご褒美だって言うけど、僕は嬉しくないな。

チェルシーの気持ちは嬉しいけど、チェルシーが無理や我慢をしているのをわかっているから喜べないよ。

貧乏だからって言うなら、僕が仕事をするからチェルシーにもっと食事を食べてほしいの。

オヤツも、チェルシーと皆で一緒に食べたいよ。

「そっか………。ミーシャ、僕が健全な仕事探してあげるよ!」

「ラフィ……」

「僕に任せて!僕もチェルシーにもっと食べてほしいって思っていたから、協力するよ!」

「面白い話してるなぁ?俺様も混ぜろよ。俺様がラフィの保護者していたら、ミーシャの仕事を探しやすいはずだぜ?」

「ラフィ…ロワクレス………ありがとう!」



こうして、ラフィとロワクレスは僕の仕事探しをしてくれて、後日僕は雑貨屋でバイトをすることが決まった。

ちなみに、シフォンはその頃メイド喫茶で忙しかったので、雑貨屋のバイトが決まってから事後報告になったよ。
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