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17◆ロワクレス視点

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チェルシーは俺様達に、新しい服をプレゼントしてくれた。

俺様には、カッコいいワイルドな服。

ラフィには、たぶんショタ用のちょっとゴスロリっぽい服。

シフォンには、若い少女が好みそうな可愛い服。

俺様達が着替えを済ませると、チェルシーは満足そうに瞳をキラキラさせていて、何気に可愛いと俺様は思った。

「すごく似合っていますよ!うふふ、気に入ってくれましたか?」

「うん!チェルシー、ありがとう!」

「俺様に似合ういい服だな!ありがとう」

「いや~ん!僕の魅力がもっと上がったね!ありがとう♪」

それぞれ感謝を伝えるが、俺様達は一つ気になることがある。

それは………。

「「「ところで、チェルシーのは?」」」

「?……ありませんよ?」

チェルシーはキョトンとしているが、それはどういうことだ?

「なんでないの?」

ラフィが不思議そうに聞いている。

「僕にはまだサイズの合う服があるので、買う必要がないだけですよ」

………ラフィが聞きたかったのは、たぶんそういうことじゃない。

「じゃあ、チェルシーは何を買ったんだ?」

俺様もチェルシーに聞いてみたが………。

「あえて言うなら、僕は皆のカッコいい姿や可愛い姿がみれました!」

ニッコリ嬉しそうに笑っているけど、答えにはなっていねぇな。

………それでいいのか?

ちょっと俺様達は複雑だった。
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