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17◆タナトス視点
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私達は、それぞれ得意な武器を持ってアーミュの所に集まった。
私は剣を。
ルミナスは氷魔法銃を。
ステラベルは双剣を。
ちなみに、魔法銃とは魔力を使って撃つ銃だ。
いろんな属性の魔法銃があるが、撃てるのは決められた属性だけ。
ルミナスのは氷属性だから、氷属性の攻撃しかできないということだ。
「それでは皆さん、武器に祈ってください」
私達はアーミュに言われた通りに祈りを捧げる。
すると、武器は淡い光を放ち美しく輝いた。
「それでは………行きましょう」
アーミュは私達と共に天界とやらに転移で移動すると、そこは立派な神殿だった。
美しくて神々しい神殿なのに、とても冷たくて嫌な気配で満ちている。
「ここに、歪んだ神はいます」
アーミュに導かれるままに進むと、玉座に座る一人の美しい美人がいた。
虚ろな瞳に光はなく、涙を流す神々しい人。
まるで人形のように生気を感じないが、その顔はアーミュを大人にしたような感じで面影がある。
きっと、あの人が歪んだ神なのだろう。
「………ただいま。僕」
悲しそうに、アーミュは誰に聞かせるでもなく小さく呟いた。
私は剣を。
ルミナスは氷魔法銃を。
ステラベルは双剣を。
ちなみに、魔法銃とは魔力を使って撃つ銃だ。
いろんな属性の魔法銃があるが、撃てるのは決められた属性だけ。
ルミナスのは氷属性だから、氷属性の攻撃しかできないということだ。
「それでは皆さん、武器に祈ってください」
私達はアーミュに言われた通りに祈りを捧げる。
すると、武器は淡い光を放ち美しく輝いた。
「それでは………行きましょう」
アーミュは私達と共に天界とやらに転移で移動すると、そこは立派な神殿だった。
美しくて神々しい神殿なのに、とても冷たくて嫌な気配で満ちている。
「ここに、歪んだ神はいます」
アーミュに導かれるままに進むと、玉座に座る一人の美しい美人がいた。
虚ろな瞳に光はなく、涙を流す神々しい人。
まるで人形のように生気を感じないが、その顔はアーミュを大人にしたような感じで面影がある。
きっと、あの人が歪んだ神なのだろう。
「………ただいま。僕」
悲しそうに、アーミュは誰に聞かせるでもなく小さく呟いた。
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