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元カレ
11◆学視点
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夜、ソイツはやってきた。
瑠璃ちゃんのストーカーをしている男は、堂々(?)と我が山田家に侵入したのだ。
………窓を割って。
君、後で弁償させるからね?
「瑠璃!迎えにきてやったぞ!」
「きゃーっ!!」
瑠璃ちゃんが怯えて悲鳴をあげると、旦那である息子鈴が瑠璃ちゃんを背中に庇った。
カッコいいぞ!
流石、私の自慢の息子だ!
「君、こんなことして警察に逮捕されるとは思わないんですか?」
「うるさい!俺は間違ったことはしてないから、逮捕なんかされないよ!」
ストーカー行為と不法侵入はちゃんと犯罪なんだけどね。
どうやら、彼は頭がアレな人種らしい。
「いい精神病院を紹介してあげましょうか?」
「舐めてるのかおっさん!!」
私が哀れみの眼差しでみつめると、男はさらに怒りを燃やしたみたいだ。
………何故だろうね?
「瑠璃!俺がきてやったんだから、さっさと来い!」
「………貴方、どなたですか?」
「「「え?」」」
男も私達も、瑠璃ちゃんの言葉に驚いて瑠璃ちゃんの顔をみるが、本当にわからないようで本気で怯えている。
「俺だ!白石 海里だ!」
「え!?あの、小太りだった海里さん!?」
「「「小太り!?」」」
驚いている瑠璃ちゃん。
目の前の男はスラッとした体型のイケメンだが、昔は小太りだったのだろうか?
だから、瑠璃ちゃんは彼を元カレと認識できなかったなら納得できる。
「俺は小太りじゃなかった!ちょっと着太りだっただけだ!!」
「でも、お腹のお肉がポヨポヨなのを突っ込んだら別れるとか言って、私達別れましたよね。……痩せましたね?」
男は苛立ちを隠しもせず、その場で地団駄を始めてしまう。
「俺は元から痩せていた!」
静かにしてくれないかな……夜なんだから………。
瑠璃ちゃんのストーカーをしている男は、堂々(?)と我が山田家に侵入したのだ。
………窓を割って。
君、後で弁償させるからね?
「瑠璃!迎えにきてやったぞ!」
「きゃーっ!!」
瑠璃ちゃんが怯えて悲鳴をあげると、旦那である息子鈴が瑠璃ちゃんを背中に庇った。
カッコいいぞ!
流石、私の自慢の息子だ!
「君、こんなことして警察に逮捕されるとは思わないんですか?」
「うるさい!俺は間違ったことはしてないから、逮捕なんかされないよ!」
ストーカー行為と不法侵入はちゃんと犯罪なんだけどね。
どうやら、彼は頭がアレな人種らしい。
「いい精神病院を紹介してあげましょうか?」
「舐めてるのかおっさん!!」
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………何故だろうね?
「瑠璃!俺がきてやったんだから、さっさと来い!」
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男も私達も、瑠璃ちゃんの言葉に驚いて瑠璃ちゃんの顔をみるが、本当にわからないようで本気で怯えている。
「俺だ!白石 海里だ!」
「え!?あの、小太りだった海里さん!?」
「「「小太り!?」」」
驚いている瑠璃ちゃん。
目の前の男はスラッとした体型のイケメンだが、昔は小太りだったのだろうか?
だから、瑠璃ちゃんは彼を元カレと認識できなかったなら納得できる。
「俺は小太りじゃなかった!ちょっと着太りだっただけだ!!」
「でも、お腹のお肉がポヨポヨなのを突っ込んだら別れるとか言って、私達別れましたよね。……痩せましたね?」
男は苛立ちを隠しもせず、その場で地団駄を始めてしまう。
「俺は元から痩せていた!」
静かにしてくれないかな……夜なんだから………。
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