異世界でチートをお願いしたら、代わりにショタ化しました！？

34◆ソーマ視点

翌日。

五人は僕に謝ってくれたので、僕たちは和解しました。

しかし。

その五人から、何故かデートのお誘いをされました。

曰く、それぞれと一対一で話し合おうとのことです。

「あの、何故僕みたいな冴えないおっちゃんを取り合うんですか？皆さんはまだ若いのに………」

僕は、つい溜め息を吐いてしまいました。

すると、五人ともがキョトンとしたお顔になってしまいました。

おや？どうしましたか？

「ソーマ君、この中で断トツに若いのは、間違いくソーマ君だよ」

アーノルドさんがキョトンからの苦笑いで、僕に優しくそう言いました。

アーノルドさん、こんな冴えないおっちゃんのことを気遣っているんですね！

この中で断トツに歳上の僕に対して、若いだなんてお世辞が上手です。

なんて僕が思っていると……。

「ソーマ、まさかとは思うが………自分が39歳だと本気で思っているのか？」

「イエス！事実ですよ！」

ギルバードさんの、何故か引き吊っている表情を僕は笑顔でみつめました。

するとあら不思議！

五人の表情が引き吊ってしまいました！！

どうしたんですか！？

「ソーマ様？失礼ながら、歳というのは、一年に一つとるものですよ。つまり、39歳とは、39年生きたということになります」

「ナターシャさん、僕はちゃんと39年生きてますよ？」

ナターシャさんが、何故か小さな子供に説明するみたいに、ゆっくりとした口調で僕に語りかけました。

僕、サバは読んでいませんよ？

暫し変な沈黙の時間が過ぎましたが、ジン様がちょっと五人で話したいことがあると言って、僕は部屋に戻ることになりました。

なんだか、ジン様の様子が変だったような気がしますが………気のせいでしょうか？