勇者よ、わしの尻より魔王を倒せ………「魔王なんかより陛下の尻だ!」

ミクリ21

文字の大きさ
上 下
1 / 1

一番可哀想なのは、魔王かもしれない

しおりを挟む
勇者に選ばれたバルバロッサは、選ばれてから半年が経ったが未だに魔王討伐に行かない。

それは何故か?

それは………。

「勇者バルバロッサよ。わしの尻より、魔王を倒せ」

「魔王なんかより陛下の尻だ!」

「………神は人選をミスったようだな」

勇者に選ばれる条件は、聖剣を抜くことだ。

聖剣を抜いたバルバロッサは、勇者になってから陛下の尻を触る・揉むといったセクハラしかしていない。

そこへ、角の生えた魔族の男………魔王が現れた。

「勇者バルバロッサ!いつになったら我の城に来るのだ!?いい加減にしろ!焦れて我から来てしまったではないか!!」

苦情である。

勇者への苦情である。

勇者を待っている魔王としては、ずっとやって来ない勇者にキレている。

「うるさいっ!俺の癒しタイムを邪魔するな!くらえ!陛下の尻パーンチ!」

バルバロッサは、陛下の尻モミモミタイムを邪魔されて、殺意を魔王に向けた!

バルバロッサの拳が魔王の顎を狙い、やって来た魔王は即お帰りすることになる。

「ただのパンチだろーーっ!?」

という言葉と共に、お空をピャーッ!とな。

「わしの尻を名前にするな!?」

陛下の羞恥はなんのその。

「さぁ、陛下?邪魔者は消えたぜ。ぐへへ………」

「バルバロッサよ。悪人のような表情をしておるぞ………。それでも勇者か?」

「きっと、俺と陛下は乳繰り合う運命だったんだ!」

「わしはもう60歳越えてるんだぞ。バルバロッサはまだ23歳ではないか………」

「そんなの関係ねぇ!60歳越えていても陛下の尻はバリバリの現役だ!」

バルバロッサが、魔王討伐に行かないせいで毎度魔王から来るはめになるが、毎度バルバロッサの拳が火を吹いた。

なんだかんだで、勇者バルバロッサは旅立っていないのに平和だ。

陛下に対して宰相は………。

「もう結婚してしまえば良いかと」

そう言って、いそいそと結婚式の準備を進めている。




めでたしめでたし………?

しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

年越しチン玉蕎麦!!

ミクリ21
BL
チン玉……もちろん、ナニのことです。

フルチン魔王と雄っぱい勇者

ミクリ21
BL
フルチンの魔王と、雄っぱいが素晴らしい勇者の話。

自称チンタクロースという変態

ミクリ21
BL
チンタク……? サンタクじゃなくて……チンタク……? 変態に注意!

姫を拐ったはずが勇者を拐ってしまった魔王

ミクリ21
BL
姫が拐われた! ……と思って慌てた皆は、姫が無事なのをみて安心する。 しかし、魔王は確かに誰かを拐っていった。 誰が拐われたのかを調べる皆。 一方魔王は? 「姫じゃなくて勇者なんだが」 「え?」 姫を拐ったはずが、勇者を拐ったのだった!?

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

婚約破棄ですって!?王子様には躾が必要みたいですね!(ワクワク!)

ミクリ21
BL
王子様が、婚約者に躾されます。

一人の騎士に群がる飢えた(性的)エルフ達

ミクリ21
BL
エルフ達が一人の騎士に群がってえちえちする話。

僕の穴があるから入りましょう!!

ミクリ21
BL
穴があったら入りたいって言葉から始まる。

処理中です...