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お前は誰だ………?
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昨日友達を殺した。
理由は、俺の好きだった子が友達に告白をしたから。
友達は悪くないって、殺してから冷静になって思ったけど………殺したものは仕方ない。
逆恨みだけど、もう殺してしまったから仕方ない。
………そう思っていた。
今日、友達はいつものように学校にきて、いつものように俺に話しかける。
友達と俺の日常の光景……しかし、俺は困惑していた。
俺は、確かに昨日友達を殺したはずだ。
だが、目の前にはいつもの笑顔の友達がいる。
どうして……お前はここにいる?
お前の遺体は埋めたのに……どうして………?
「なぁ」
「何?」
友達に呼び掛けると、いつものように返事をする。
「えっと……昨日って何して遊んだっけ?」
昨日のことをどう思っているのか、聞きたいけれどストレートには聞けないから、何をして遊んだかと問う。
無難な質問だと俺は思っていた。
「もう、忘れたの?僕は忘れていないのに」
嬉しそうな友達は、俺にだけ聞こえるように耳許で囁く。
「君が僕にコレをくれた。とっても素敵な器だね。ふふ、ありがとう」
友達の声なのに、友達の声じゃない。
どこか不気味で暗い声が感謝を伝える。
咄嗟に友達をみると、キョトンとしてから明るく笑った。
「お前は……誰だ………?」
「何言ってるの。友達の名前忘れちゃったの?」
いつもの友達なのに、何かが違うのはきっと気のせいじゃない。
だけど………。
「僕は君の友達だよ。………そうでしょ?ねぇ……うふふ」
違和感に異を唱えることはできない。
それをすれば、俺がしてしまった殺人もバレてしまいそうで怖いから………。
友達になりすました何かと、俺は今も変わらず友達でいる。
理由は、俺の好きだった子が友達に告白をしたから。
友達は悪くないって、殺してから冷静になって思ったけど………殺したものは仕方ない。
逆恨みだけど、もう殺してしまったから仕方ない。
………そう思っていた。
今日、友達はいつものように学校にきて、いつものように俺に話しかける。
友達と俺の日常の光景……しかし、俺は困惑していた。
俺は、確かに昨日友達を殺したはずだ。
だが、目の前にはいつもの笑顔の友達がいる。
どうして……お前はここにいる?
お前の遺体は埋めたのに……どうして………?
「なぁ」
「何?」
友達に呼び掛けると、いつものように返事をする。
「えっと……昨日って何して遊んだっけ?」
昨日のことをどう思っているのか、聞きたいけれどストレートには聞けないから、何をして遊んだかと問う。
無難な質問だと俺は思っていた。
「もう、忘れたの?僕は忘れていないのに」
嬉しそうな友達は、俺にだけ聞こえるように耳許で囁く。
「君が僕にコレをくれた。とっても素敵な器だね。ふふ、ありがとう」
友達の声なのに、友達の声じゃない。
どこか不気味で暗い声が感謝を伝える。
咄嗟に友達をみると、キョトンとしてから明るく笑った。
「お前は……誰だ………?」
「何言ってるの。友達の名前忘れちゃったの?」
いつもの友達なのに、何かが違うのはきっと気のせいじゃない。
だけど………。
「僕は君の友達だよ。………そうでしょ?ねぇ……うふふ」
違和感に異を唱えることはできない。
それをすれば、俺がしてしまった殺人もバレてしまいそうで怖いから………。
友達になりすました何かと、俺は今も変わらず友達でいる。
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