[長編版]異世界転移したら九尾の子狐のパパ認定されました

ミクリ21

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22◆ラルク視点

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パパがいなくなったことに気づいたのは、パパがトイレから中々帰ってこないからだった。

誰かが僕のパパを誘拐したんだ。

こうなったら、僕が取り戻しに行くしかない。

僕のパパは僕だけのパパなんだから、奪うなんて許さないんだからね!

僕は全ての感覚を研ぎ澄まし、パパの居場所を探索する。

耳を澄まし、鼻を利かして、パパの居場所を特定だ!



そして、僕はパパの居場所を突き止める。

とある屋敷の中に忍び込んで、パパの詳しい居場所を探索中。

多分貴族とかのお屋敷なんだろうけれど、そんなのはどうでもいい。

不法侵入?なにそれ、美味しいの?だよ。

パパを取り戻すことだけが大事なことだからね。

僕は気配を消してパパの居場所にコソコソと近づいていく。

そして聞こえてきたパパの声。

パパ!!

誰かと一緒にいるみたいだけど、パパを拐う奴に良い奴なんているわけない。

そう思って耳を澄ますと、聞こえてくる内容はやはりゲスな話だった。

どうやら相手はあの犬獣人ジモンのお兄さんらしいけど、自分の楽しみのために弟を殺そうとしたの?

………ちょっと理解できない。

世の中いろんな愛があるけど、僕のパパを巻き込むのだけは許さないから!

「パパ!助けにきたよ!」

「ラルク!?」

「あぁ……片方ずつ殺る気だったんだけど、まぁ手間が省けるからいいか」

誘拐犯がなんか言ってるけど、今はそんなことより………!!

「きゃー!?パパなんでパンツ穿いてないの!?ズボンは!?」

パパは下半身がすっぽんぽんだった。

誘拐犯に脱がされたのかな!?

ギルティだよ!

「僕のパパに破廉恥なことする奴は殺す!パパに破廉恥なことしていいのは僕だけだ!!」

「え!?」

キレた僕の発言にパパがギョッとしているけど、細かい突っ込みは後にしてね。
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