21 / 22
20◆ダリア視点
しおりを挟む
「兄様」
僕は、もう我慢できなくて兄様に告白することにした。
大好きな兄様が、他の誰かに取られてしまわないようにしないとね。
「僕、本気で兄様のことが好きだよ」
兄様は、ベッドで僕を驚愕の眼差しでみつめている。
僕は今、兄様をベッドで組み敷いている。
逃げられないように手首を押さえて、兄様が僕の気持ちを受け入れてくれるまでこのままだよ。
「ダリア、落ち着いて………!?」
「僕は落ち着いているよ。兄様、好きだよ。愛してる」
兄様は、動揺はしても抵抗はしない。
こんな状況でも、僕のこと大好きなんだよね?
なら、僕の気持ちも受け入れてよ。
「兄弟でそんな仲になったら、父様と母様が悲しむよ」
「父様と母様なら、もう説得済みだよ。僕の純愛を応援してくれるって言っていたよ」
「え!?」
ふふ、兄様………。
外堀は、埋めてこそなんだよ?
逃がさないんだから、僕の告白を断らせないんだから………素直になってよ。
「兄様は……僕のこと嫌いなの?」
「そんなことないよ!ダリアは僕の可愛い弟だ!」
「兄様が僕を断ると、僕はどこの馬の骨かわからない男に取られちゃうよ?いいの?」
「え!それはダメ!!」
兄様は考えて考えて、溜め息をついて僕をみつめた。
「ダリア、本当に僕でいいの?」
「兄様がいいの!」
「わかったよ。僕もダリアが大好きだよ」
優しく微笑む兄様に、僕は嬉しくてついキスをしてしまうのだった。
※この世界は、兄弟でも結婚はできます。
僕は、もう我慢できなくて兄様に告白することにした。
大好きな兄様が、他の誰かに取られてしまわないようにしないとね。
「僕、本気で兄様のことが好きだよ」
兄様は、ベッドで僕を驚愕の眼差しでみつめている。
僕は今、兄様をベッドで組み敷いている。
逃げられないように手首を押さえて、兄様が僕の気持ちを受け入れてくれるまでこのままだよ。
「ダリア、落ち着いて………!?」
「僕は落ち着いているよ。兄様、好きだよ。愛してる」
兄様は、動揺はしても抵抗はしない。
こんな状況でも、僕のこと大好きなんだよね?
なら、僕の気持ちも受け入れてよ。
「兄弟でそんな仲になったら、父様と母様が悲しむよ」
「父様と母様なら、もう説得済みだよ。僕の純愛を応援してくれるって言っていたよ」
「え!?」
ふふ、兄様………。
外堀は、埋めてこそなんだよ?
逃がさないんだから、僕の告白を断らせないんだから………素直になってよ。
「兄様は……僕のこと嫌いなの?」
「そんなことないよ!ダリアは僕の可愛い弟だ!」
「兄様が僕を断ると、僕はどこの馬の骨かわからない男に取られちゃうよ?いいの?」
「え!それはダメ!!」
兄様は考えて考えて、溜め息をついて僕をみつめた。
「ダリア、本当に僕でいいの?」
「兄様がいいの!」
「わかったよ。僕もダリアが大好きだよ」
優しく微笑む兄様に、僕は嬉しくてついキスをしてしまうのだった。
※この世界は、兄弟でも結婚はできます。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説


アリスの苦難
浅葱 花
BL
主人公、有栖川 紘(アリスガワ ヒロ)
彼は生徒会の庶務だった。
突然壊れた日常。
全校生徒からの繰り返される”制裁”
それでも彼はその事実を受け入れた。
…自分は受けるべき人間だからと。

淫愛家族
箕田 はる
BL
婿養子として篠山家で生活している睦紀は、結婚一年目にして妻との不仲を悩んでいた。
事あるごとに身の丈に合わない結婚かもしれないと考える睦紀だったが、以前から親交があった義父の俊政と義兄の春馬とは良好な関係を築いていた。
二人から向けられる優しさは心地よく、迷惑をかけたくないという思いから、睦紀は妻と向き合うことを決意する。
だが、同僚から渡された風俗店のカードを返し忘れてしまったことで、正しい三人の関係性が次第に壊れていく――




ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる