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16◆マフユ視点
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マリウスさんに僕のことを話したら、マリウスさんに真剣な顔で告白をされた。
えっと……マリウスさんは、僕とお付き合いしたいの?
笑えない僕なんかと?
マリウスさんは、僕のことを迷惑じゃないって言う。
………リウミアさんも、迷惑じゃないって言ってた。
リウミアさんはお医者さんだから、リウミアさんにも話をしてるの。
………リウミアさんの後にマリウスさんに話をしたせいか、ちょっとだけマリウスさんがリウミアさんを涙目で睨んでた………リウミアさんごめんなさい。
告白か……。
僕はマリウスさんがたぶん好き。
ずっと一緒にいたい。
マリウスさんの匂いも暖かい眼差しも優しい声も、全部好き。
ちょっと僕を心配し過ぎて目の下に隈ができるまで休まなくなるけど、腕枕してってお願いしたら一緒にスヤスヤ寝てくれる。
マリウスさんの腕に抱かれて眠るのはすごく気持ちいいんだ。
………もう思い出せないママの腕枕は、どんな感じだったのかな…………?
思い出したくないのに、思い出せないことが悲しい。
………。
マリウスさんは返事はいつでもいいって言ってた。
でも………。
マリウスさんは魔王様なんだよね。
魔族の王様なんだよね。
笑えない子…この世界の子じゃない僕…たった7歳の男の子…。
マリウスさんに相応しくないのは僕でもわかること。
そばにいたい。
でもお付き合いは相応しくないからできない。
マリウスさんはきっと、僕より相応しい人がいると思う。
笑顔の素敵な……可愛い女の子が…………。
自然と涙が溢れ、マリウスさんが僕を抱きしめる。
マリウス「マフユ……もし、私をフルなら私が納得する理由じゃないとダメだ。例えば、自分と私が相応しくないとか、私にはもっと似合いの人がいるはずだとか…そんな理由なら私をフルことは認めない」
………どうして?
どうして僕が考えていたことがわかったの?
僕が驚いていると、マリウスさんは僕のおでこにキスをして微笑んだ。
マリウス「マフユの考え方はなんとなくわかってきたつもりだ。だから、なんとなく今マフユは、私に対してそんなことを考えている気がした。違うなら、どうしてあんなに悲しそうな表情で涙を流したのか理由が知りたいな」
僕の考えがマリウスさんに筒抜けになってるって言われてるのに………なんだか僕は嬉しい気持ちが止まらなかった。
えっと……マリウスさんは、僕とお付き合いしたいの?
笑えない僕なんかと?
マリウスさんは、僕のことを迷惑じゃないって言う。
………リウミアさんも、迷惑じゃないって言ってた。
リウミアさんはお医者さんだから、リウミアさんにも話をしてるの。
………リウミアさんの後にマリウスさんに話をしたせいか、ちょっとだけマリウスさんがリウミアさんを涙目で睨んでた………リウミアさんごめんなさい。
告白か……。
僕はマリウスさんがたぶん好き。
ずっと一緒にいたい。
マリウスさんの匂いも暖かい眼差しも優しい声も、全部好き。
ちょっと僕を心配し過ぎて目の下に隈ができるまで休まなくなるけど、腕枕してってお願いしたら一緒にスヤスヤ寝てくれる。
マリウスさんの腕に抱かれて眠るのはすごく気持ちいいんだ。
………もう思い出せないママの腕枕は、どんな感じだったのかな…………?
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………。
マリウスさんは返事はいつでもいいって言ってた。
でも………。
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笑えない子…この世界の子じゃない僕…たった7歳の男の子…。
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そばにいたい。
でもお付き合いは相応しくないからできない。
マリウスさんはきっと、僕より相応しい人がいると思う。
笑顔の素敵な……可愛い女の子が…………。
自然と涙が溢れ、マリウスさんが僕を抱きしめる。
マリウス「マフユ……もし、私をフルなら私が納得する理由じゃないとダメだ。例えば、自分と私が相応しくないとか、私にはもっと似合いの人がいるはずだとか…そんな理由なら私をフルことは認めない」
………どうして?
どうして僕が考えていたことがわかったの?
僕が驚いていると、マリウスさんは僕のおでこにキスをして微笑んだ。
マリウス「マフユの考え方はなんとなくわかってきたつもりだ。だから、なんとなく今マフユは、私に対してそんなことを考えている気がした。違うなら、どうしてあんなに悲しそうな表情で涙を流したのか理由が知りたいな」
僕の考えがマリウスさんに筒抜けになってるって言われてるのに………なんだか僕は嬉しい気持ちが止まらなかった。
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