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10◆ラルク視点
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エルビス「ラウロ!ラウロ!!」
ラウロの悲鳴でエルビスが焦っていた。
?「……騒がないでくれ。俺は寝起きなんだ」
エルビス「ラウロ?」
ああ、困惑しているな。
まぁ、無理もないか。
ラルク「俺のことならラルクとでも呼べ。その方が認識しやすいだろ?」
まぁ、俺もラウロだが…大人の俺が一歩引いてやろう。
エルビス「?……ラウロ、何を言っているんだ?」
ものわかりの悪い人間だな。
こんなのが勇者だったとは………。
ラルク「もうラウロが悪夢に苦しむことはない」
エルビス「!!」
俺は教えてやった。
俺は、お前が殺した魔王だと。
俺は死んだ後、本来なら生き返るなんてことはないはずだった。
だが、俺を殺した勇者たちは神に何度も何度も懺悔を繰り返し、そして俺が幸せに生きられる人生を歩めるようにと願っているらしい。
神は神で、俺に辛い人生を与えてしまったことを後悔していた。
それで、俺の不遇の原因の魔力を0にして子供の姿で生まれ変わらせたんだ。
だが、身体と魂が馴染んでいなかったために名前以外が記憶喪失になっていた。
そして、少しずつ馴染ませるために眠るときに俺の記憶を夢という形で流していた。
それが悪夢だ。
俺の記憶は、いいものが一つもないから幼い子供にはさぞ怖かっただろう。
でだ、今日俺の最後の記憶をみたからもう悪夢をみる必要はなくなった。
まぁ、ラウロの人格と俺の人格が混ざってはないからラウロはラウロ、俺は俺だ。
二重人格になったとでも思えばいい。
今後どうするかは、パパになったお前が決めろ。
ちなみに、俺はあまり出てくるつもりはないから気にしなくていい。
説明をさっさと終わらせて、俺も寝ることにした。
驚きの表情のまま固まるエルビスは……まぁ気にしなくていいか。
ラウロの悲鳴でエルビスが焦っていた。
?「……騒がないでくれ。俺は寝起きなんだ」
エルビス「ラウロ?」
ああ、困惑しているな。
まぁ、無理もないか。
ラルク「俺のことならラルクとでも呼べ。その方が認識しやすいだろ?」
まぁ、俺もラウロだが…大人の俺が一歩引いてやろう。
エルビス「?……ラウロ、何を言っているんだ?」
ものわかりの悪い人間だな。
こんなのが勇者だったとは………。
ラルク「もうラウロが悪夢に苦しむことはない」
エルビス「!!」
俺は教えてやった。
俺は、お前が殺した魔王だと。
俺は死んだ後、本来なら生き返るなんてことはないはずだった。
だが、俺を殺した勇者たちは神に何度も何度も懺悔を繰り返し、そして俺が幸せに生きられる人生を歩めるようにと願っているらしい。
神は神で、俺に辛い人生を与えてしまったことを後悔していた。
それで、俺の不遇の原因の魔力を0にして子供の姿で生まれ変わらせたんだ。
だが、身体と魂が馴染んでいなかったために名前以外が記憶喪失になっていた。
そして、少しずつ馴染ませるために眠るときに俺の記憶を夢という形で流していた。
それが悪夢だ。
俺の記憶は、いいものが一つもないから幼い子供にはさぞ怖かっただろう。
でだ、今日俺の最後の記憶をみたからもう悪夢をみる必要はなくなった。
まぁ、ラウロの人格と俺の人格が混ざってはないからラウロはラウロ、俺は俺だ。
二重人格になったとでも思えばいい。
今後どうするかは、パパになったお前が決めろ。
ちなみに、俺はあまり出てくるつもりはないから気にしなくていい。
説明をさっさと終わらせて、俺も寝ることにした。
驚きの表情のまま固まるエルビスは……まぁ気にしなくていいか。
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