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2◆レイン視点
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王太子のロビン様がユリウスに婚約を申し込んで、ユリウスは驚いているが……正直俺も驚いた。
ユリウスは優しくていい人なんだが、俺の身体がたえられなくて婚約破棄した。
ユリウスが嫌いなわけじゃないんだ。
でも、こうするしかなかったんだ。
きっとお前ならいい人がみつかるよ。
そう思ってはいたが………まさか婚約破棄直後に現れるとは思ってなかった。
しかもロビン様が。
公爵家の俺より身分はいいし、成績は優秀で運動神経もいい。
さらに性格も良くて人望がある。
誰もを魅了するイケメンで体型も男らしい………もはや欠点なんてないような、そんなロビン様がユリウスに婚約を申し込んでいる。
………俺よりめっちゃいい人現れたな。
ロビン様が相手ならユリウスもたぶん大丈夫だろう。
と、俺は思っていたんだが………。
「お断りします」
ロビン様は笑顔のまま固まっている。
ユリウスはあっさり断ってしまった。
俺とアスモとその他の人全員が驚きのあまりポカーンとした。
「え…?………聞き間違いかな………?」
「婚約をお断りします」
「うぐっ!」
再度ユリウスはお断りしている。
ユリウスの言葉にダメージを食らった様子のロビン様は、胸を押さえて呻いている。
というか、なんで断ってるんだ?
かなりの優良物件じゃないか!
何が不満なんだ!?
「ユリウス君…ロビン殿下の何が嫌なの?」
俺の隣のアスモがストレートに聞いている。
「失恋したばかりなのに、次の婚約なんて今の僕の気持ち的にムリだよ」
「!!すまないユリウス!私は愛するユリウスが他の誰かに取られないか焦っていて、ユリウスの気持ちを考えていなかった!私はなんという愚か者なんだ!ユリウス、私は後日改めて婚約を申し込むことにする。それまでユリウスにアプローチすることにした!」
そう言って、ユリウスの左手の甲にキスをしてロビン様は去っていった。
こうして、俺とユリウスの婚約はなくなったわけだが………。
誰が想像できただろうか?
ロビン様が………ユリウスのストーカーになるなんて………。
ユリウスは優しくていい人なんだが、俺の身体がたえられなくて婚約破棄した。
ユリウスが嫌いなわけじゃないんだ。
でも、こうするしかなかったんだ。
きっとお前ならいい人がみつかるよ。
そう思ってはいたが………まさか婚約破棄直後に現れるとは思ってなかった。
しかもロビン様が。
公爵家の俺より身分はいいし、成績は優秀で運動神経もいい。
さらに性格も良くて人望がある。
誰もを魅了するイケメンで体型も男らしい………もはや欠点なんてないような、そんなロビン様がユリウスに婚約を申し込んでいる。
………俺よりめっちゃいい人現れたな。
ロビン様が相手ならユリウスもたぶん大丈夫だろう。
と、俺は思っていたんだが………。
「お断りします」
ロビン様は笑顔のまま固まっている。
ユリウスはあっさり断ってしまった。
俺とアスモとその他の人全員が驚きのあまりポカーンとした。
「え…?………聞き間違いかな………?」
「婚約をお断りします」
「うぐっ!」
再度ユリウスはお断りしている。
ユリウスの言葉にダメージを食らった様子のロビン様は、胸を押さえて呻いている。
というか、なんで断ってるんだ?
かなりの優良物件じゃないか!
何が不満なんだ!?
「ユリウス君…ロビン殿下の何が嫌なの?」
俺の隣のアスモがストレートに聞いている。
「失恋したばかりなのに、次の婚約なんて今の僕の気持ち的にムリだよ」
「!!すまないユリウス!私は愛するユリウスが他の誰かに取られないか焦っていて、ユリウスの気持ちを考えていなかった!私はなんという愚か者なんだ!ユリウス、私は後日改めて婚約を申し込むことにする。それまでユリウスにアプローチすることにした!」
そう言って、ユリウスの左手の甲にキスをしてロビン様は去っていった。
こうして、俺とユリウスの婚約はなくなったわけだが………。
誰が想像できただろうか?
ロビン様が………ユリウスのストーカーになるなんて………。
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