女の子大好きな色男に惚れた騎士隊長は、BL展開のつもりでいました

ミクリ21

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8◆マリウス視点

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「マリアベル、私達はお前の女の子好きは認めることにした」

お父様達は、どうやら僕の家出で考えを改めたらしい。

そんなに僕の家出がショックだったんだ………。

しばらくは僕を好きにさせていたらしいけど、寂しいが限界にきたから強制帰還させたそうだよ。

最初から、僕の居場所はバレていたらしいね。

あと、ジョルテのこともお父様達は知っていた。

僕に想いをよせる男は、念入りに調べられて僕の夫に相応しいかを確かめられる。

そして、どうやらジョルテはお父様達的に僕の夫に相応しいと合格判定をされていたとか。

「マリアベル、ジョルテ君と結婚しないか?」

「男と結婚はやだ」

「ジョルテ君は、マリアベルを理解してくれる男だ。きっと女の子とのイチャイチャも許してくれるさ」

「何でそう思うの?」

「マリアベルは、女の子と肉体関係がないじゃないか。イチャイチャしているだけなら、友達みたいなものだ。だから、浮気じゃない」

確かに肉体関係はないけど、そこまで調べられているのか………。

「ジョルテ君はどうだね?」

「マリウ……マリアベルさんと結婚できるなら、女の子のイチャイチャも気にしません!」

「ジョルテ………」

女の子とのイチャイチャを気にしないって、それでいいの?

まぁ、僕からしたらいい話だよね。

本当は女の子と結婚したいけど、本命にはいつもフラレるし………。

僕のことちゃんと理解する男なら……結婚もありかもしれない。

「わかったよ。ジョルテと結婚する」

「マリウス、絶対に幸せにするからな!」

「まずは惚れさせるところから頑張ってよね」

こうして、なんだかんだでジョルテが僕の夫になることが決定した。

まぁ、女の子とイチャイチャしてもいいなら、問題ないかな。



その後、僕は結婚したけど魔法剣士マリウスを続けている。

結婚指輪が左手でキラリと光っているね。

結婚相手はジョルテだとちゃんと言ったら、すごく祝福されたよ。

「ジョルテさん、やっとマリウスさんと結ばれたのね!滾るわぁ!」

「二人の愛を作品にしてみせますね!」

「騎士隊長×魔法剣士……素敵よねぇ!はぁはぁ!」

………僕の可愛い子猫ちゃん達が、皆腐女子だった。

皆の喜び様は、ジョルテや家族以上に盛り上がっている。

そして、ジョルテ×マリウスのBL本が出回ってしまった。

女の子達は僕に群がり、男同士のあれやこれやを僕から根掘り葉掘りと聞き出そうとギラギラしている。

僕は涙目で叫んだ。

「ジョルテ助けてーーー!!」







読んでくれてありがとうございました!
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