女の子大好きな色男に惚れた騎士隊長は、BL展開のつもりでいました

ミクリ21

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7◆ジョルテ視点

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今日はマリウスをみないなと思っていた。

どこに行っているのかわからないが、きっと今日も女を侍らせているのだと思っていた。

でも、嫌な胸騒ぎがして……マリウスが心配で堪らない。

そして、そんな気持ちの中事件が起きた。

マリウスが、貴族に連れていかれたらしい。

無理矢理馬車に乗せられ、馬車は走り去ったそうだ。

マリウス!!

まさか、貴族の令嬢にも手を出して怒りをかったのか!?

俺は、急いでマリウスを連れていった貴族の屋敷に走った。



貴族の屋敷に侵入した俺は、マリウスの居場所を探った。

マリウスの匂いを辿り、そっと室内に入ると………。

「!?」

マリウスが……貴族令嬢になっていた。

綺麗なドレスを身に纏い、女らしい髪型で、ナチュラルメイクの美少女マリウス。

マリウスが女だと知らなかったら、マリウスだとわからないぐらいだな。

「ジョルテ、なんでここにいるんだ?」

「マリウスを助けに忍び込んだ」

「マジか」

マリウスがびっくりしているが、好きな人のためなら怖いものはないぞ。

「ところで、その見た目は………」

「ここな、僕の実家なんだよ」

「え、実家!?」

マリウスの話では、実家の人に強制帰還させられたらしい。

マリウス……貴族令嬢だったのか。

………似合わないんだが。

俺達が会話していると、室内にハンサムな紳士が入ってきた。

ヤバイ!みつかった!

「マリアベル、立ち話してないで座ってもらいなさい。失礼だろう?」

「わかったよ………お父様」

「お父様!?」

マリウスの口からお父様という言葉を聞いて、それなりに衝撃を受ける。

というか、マリアベルが本当の名前なんだな。

あと、俺は侵入者なんだがな。

ソファに座ると、どこにいたのか侍女がお茶の用意をしてくれた。

え、もしかしてこの人……部屋にずっといたのか?

どうやら俺は、侵入には向かないようだと初めて知った。
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